日本の財産は環境・気候と安全。活かしてインバウンドで世界から外貨を
アジアを転々と反復横飛びしていて、よく思うのは「日本の素晴らしさ」です。やっぱ’ふるさとは遠きにありて思うもの’ですねぇ。
それが実感できただけでも、赤道の下に引っ越してきて良かった、と思います。
とにかく日本は、素晴らしい自然と四季に恵まれているなぁ、そして安心・安全な国なんだな、と思うことが多いんです。
かたやシンガポールは、お天気一年中ずっと同じですからね。
気候に変化がまったくない。物理的にエンドレス・サマー(笑)。毎日最高気温はだいたい28~32℃。大きな違いですよ、これは。
さて
シンガポールはもちろんのこと、タイやインドネシアのリゾート地に行くと、そりゃもうロシアやフランス、そして中国やインド、中東のお金持ちがわんさかお越しになっているのを目の当たりにします。
特にこれからの季節(クリスマス~旧正月)は、北半球は冬に入るので、ますます避寒(!)地としての東南アジアは書き入れ時です。
ロシアや北欧、北京ふくめ中国北部は冬はほんとに寒いですからね。マイナス20℃とか人間が生きていく環境としては、きわめて過酷。雪だけじゃなく雹(ひょう)とか黄砂とかもバンバン吹いてるし。
逆に
夏のドバイも48℃とかで暑すぎですし。聴くところによるとインドも含め西アジア・中東にもそれくらい殺人的な高温になる時期/地域が多くあるそうで。
それらの地域の人々にとっては東南アジアの亜熱帯リゾートは、かたや十分に避暑地の役割を果たしてる、ように思います。
また
シンガポールやタイ、ハワイのように旅先としてだけではなく、リタイヤ後の生活拠点=終の棲家としてもポジショニングする国も出て来たのも当然の成り行きに思います。
人生を駆け抜けてきた皆さんが苛酷な環境や日常を離れて、快適な住環境のところにしばし(或いはずっと)移動したい、と思うのは動物の本能だよなぁと思うわけです。
さまざまな報道にあるように、Co2発生させまくりだったここ3~40年で地球温暖化などの気候変動はかなり進みました。砂漠が増え、氷河も融け、禿山・荒地も増え、環境汚染も進みました。
いっぽうで人々の生活環境に対する考え方や行動も、そういった旅行者を受け入れるリゾート側の体勢も更に進みました。
いまや飛行機は世界を飛びまわってますし、ネットで情報が確認できるので、見知らぬ土地への不安もかなり軽減されていますし。 地球が小さくなったことを実感します。
さて
これらの いわばラスト・リゾートに共通してるのは、
・ランゲージ・バリアフリー と
・安心・安全 ではないか、と僕は思います。
シンガポールも、加藤自身を含め500万人近い居住者の1/4が外国人ですが、なぜこのようになれたのたか、と思うに、この2点の国策注力が最大の要因かと。
(タックス・メリットを挙げる人も多いですけど、それはこの2点の足元にも及ばない、でしょう。税金の安い国は世界中にありますからね)
そして僕が、高齢化・コンパクトシティ化が宿命付けられている日本で 道州制が実現したら、ぜひ日本のどこかの州で挑んでもらいたいと思っているのが、この富裕層移民の促進なんですよねぇ。
提案に行きたいですよ。シンガポールをロールモデルにしましょう!!!と。
もちろん富裕層受け入れには同時にお手伝いさんが必要ですから、同時に移住してもらう必要がありますけどね。
(そういった意味で外国人への参政権付与はむしろ足かせにしかならない、と憂慮してます)
ここ数十年の気候変動で、
この日本の素晴らしい四季が、植物が、山が海が、肌で感じる風や湿度が、形や匂いを変えていってしまうのではないか、と心配しつつも(だから、といって90年比25%のCo2削減目標は納得しかねますけど)、、、
いまの日本にとって、この素晴らしい自然と、銃や犯罪のない安心安全な環境こそが最大の財産ではないか、と思っているのです。
そう、世界の富裕層に、日本を体験してもらう。
加藤はこれからは
困難極まりない内需創造ではなく、インバウンド(訪日旅行やリタイヤ移住)による外需吸収こそ日本再生への処方の大きなカードだと思っています。はやく道州制実現しないかなぁ。