迷惑メールってのは、受け取る個人の貼るレッテル
先日までkatou@nikko-ad.co.jpというメールアドレスを12年使っていました。
米国のComdexやMacWorldExpoに行きだした98年くらいからでしょうか。
このアドレスに凄い勢いで外国から迷惑メールが届くようになっちゃったんですよねぇ。どうやら不用意に名刺を撒き過ぎたらしくて。
99年とか00年とかはメール広告の全盛期。
経営してた広告会社の日広も当時は売上の60%以上がメール広告でしたから、広告主の動静や他店の受注状況を知るためにも手当たり次第にメールマガジンとかオプトインメール登録してたんで、なんか来る日も来る日も味噌糞まじりのメールを処理することと格闘してました。
そのうちに業界団体のインターネット広告推進協議会(JIAA)にて01~02年に置かれた電子メール広告分科会をとりまとめねばならぬ羽目に陥ったことがありました。
そう、ちょうど経済産業省のお役人に、消費者に送るメールの件名に!広告!と書けとか、未承諾広告※といれろ とか、わけのわからん規制を強要された時です。
当時は、そもそも生活者に承諾得てる広告なんか存在しないっつーの、あほか と思いつつ、何度かさいたま市の庁舎に行ったもんです(;´Д`)。
その時、お役人が定義する迷惑メールとは実際一体ナニか、ということについて加藤なりにさんざん考えたんですけど、、、、僕の中での結論は「受信者=本人が迷惑だと思っているメールは全て迷惑メール」ということでした(笑)。
迷惑と感じる感情って、ごく個人的なものすよね。ノイズと思うか思わないかも個人の判断。
さて
会社で使うメールソフトをOutlookExpressからBecky!に乗り換えたのは21世紀に切り替わってからです。
これに伴い深海魚※という迷惑メールフィルタリングのBecky!用プラグインを入れてからは、相変わらずスパムは毎日かなり届いてはいるものの、実際には迷惑メールフォルダに直行するようになり、ほとんど眼にもしないし気にもならなくなったんですね。
※ 現在、公開停止中。開発元からMSweeperという後継シェアウェアが出ています
そして、つい最近まで不自由&ストレスはありませんでした。毎日2000通以上スパムは届き、毎日スパムフォルダに直行してはいましたけど。
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で先日、香港iPhoneを購入し、あわせてメールもGmailに統合したんです。POPメールを止めて、Webメールを主要なメールクライアントにするのは当初抵抗ありましたが、iPhoneでメール対応ができる誘惑に負けて。
(もうこうなると携帯もPCも区分なし、ですね)
そしたらどっこい、迷惑メールがほとんど届かなくなったんですよ。一日2000通が20通くらいになっちゃった。gmailって実は強力なスパムフィルタでもあったんですなぁ。
しかし一通も眼を通していなかったとはいえ、これだけのメールの流量は相当です。よく言われいてるがメール・トラフィックの90%はゴミ(まったく読まれていないという意味での廃棄ゴミ)とは本当でしょう。
僕にとっての迷惑メールがキレイに消されてる、googleに。
もう手元には届かない。アホすぎの、笑うしかない迷惑メールも、もう見ることはない。ぜんぶgoogleにフィルタされて消えちゃった。
よくさぁ、Google八分って「検索結果に出なくなっちゃったら、ネットの世界から抹殺されたのと同じ」って言うぢゃないですか。
でも僕宛のスパムがネットのトラフィックの途中ですっかり消えちゃったってことは、WebだけじゃなくてメールもGoogleにスパマーだって断定されたら、存在を消されたことと同義なんだなぁってつくづく思いました。
お陰でBecky!のスパムフォルダに直行していた、昔申し込んだ(?)各種メールマガジンが普通にGmailのアカウントに届くようになっちゃいました。
これらはgoogleさん的にスパムじゃないらしい。そりゃそうか。僕にはもはや迷惑メール以外の何者でもないんだけど。
12年間で申込んだ(或いは勝手に登録された)全く読んでいないメルマガは実に100以上ありました。
一つずつ解約していますが、まだ終わってません。とほほ