シンガポールに移り住んで10年経過。この先は現参画先と家業に没入します。

2020年5月19日

 

10年前の2008年5月26日。

僕はシンガポールに 引っ越し先のコンドミニアムを決めるために来てました。3つほど観て回って、もっとも浮世離れした2ベッドルームに決めました。27階の窓からは海だけが観えるとこ。

 

その数日前…5月23日は、いつものようにNIKKOに出勤し、いつものように帰宅した日でしたが、僕だけは最後の出勤日になると知っていました。

 

そう、6月からシンガポールに移り住むことを決めていたのです。…とりあえず先のことはあまりかっちりとは決めていませんでしたが、当座のネタは2つ。

 

ひとつは椿進さん(ボストンコンサルティンググループ もとパートナー)らとシンガポール、東京、上海で同時に起業したコンサルティング会社 PanAsia Partnersの立ち上げ。

 

 

もう一つは設立5年目にして、ようやく累積損失の一掃に目途がついたLENSMODEでした。

 

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あれから10年が経ち、僕はいまもシンガポールに軸足を置いて、主に東南アジアにて事業を営んでいます。(このブログも来月10周年を迎えます。)

 

けっこう気合を入れて始めたコンサルティング事業でしたが、取り組むなかで己には根本的に向いていないことが解り、わずか17カ月で資本を置いたままパートナーを退任しました。

 

退任のキッカケとなった…未来予想への出資および経営参画(2010年6月 現;ソーシャルワイヤー)http://katou.jp/?eid=226 を契機に、僕自身は【スタートアップの資本と経営に参画する】というハンズオン スタイル=『エンジェル事業家』へとシフトすることになり現在に至ってます。

 

 

2016年の夏、いくつかの参画先の第三者割当実施と事業進捗が己の不徳も相まって不調に至ったことで、新規での資本と経営への参画を極力控えることに決めました。 http://katou.jp/?eid=549

 

それまでの6年(2010~2015年)は毎年50社を超えるスタートアップを吟味し→適宜参画していましたが、IVSなどのカンファレンスへの参加は見合わせるように切り替え、わざわざ加藤に出資を申し入れていただく方で、かつシンガポールまたは東南アジアの国での起業を志してるケースのみを検討していく格好に変えたのです。

 

 

昨年2017年は、2014年に創業/参画した3社(KAMARQ、AGRIBUDDY、ビットバンク)がいずれも資金調達および事業成長の両面で花開き、それまで取り組んできたことへの大きな手応えを得ることができました。VoiStockそしてHAKOVOという素晴らしい会社への新規参画も果たすことが出来ました。

が、一方で実家の家業を一身に背負っていた実弟を4月末に事故で喪い、その後継代表となったこともあり、自分のライフプランを考え直すに至りました。

 

今週… 本年末に70周年を迎える家業を、僕自身の発想と企図をもって主体的にギアチェンジ=再興することで腹を固めました。10年ぶりに己が長の組織において、人様に混ざってもらうことを決めました。

そして年内には新しい家業の姿を公表したい、と考えています。

 

これまでに参画してきたスタートアップの事業運営と家業再興に集中するために、新規でのスタートアップの資本と経営への参画は 無期限にて一時停止 といたします。

 

 

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LENSMODEは、お陰様で2月14日に15周年 http://katou.jp/?eid=612 となり、今後は米国やASEAN各国などに更なる進出を果たしていこうという運びで、僕自身の絶大な下支えとなってくれています。同社グループのメンバーには烈しく感謝しています。

 

もうひとつの会社PanAsia Partners は4年前に社名がAsia Africa Investment and Consulting https://aa-ic.com/ に生まれ変わりました。この5月23日が累計10回目の株主総会だったんですよねぇ。同社はいよいよ創業当初の志しがカタチになってきており、株主としてとても楽しみな状況です。