表紙の人 |AsiaX 2009年5月4日号 Vol.144

勝手に文字起こし=デジタル化 する自身のインタビューシリーズの11つ目は、シンガポールの在住邦人向けビジネス寄りフリーマガジンAsiaXのカバー「表紙の人」でのもの、2009年5月4日号 Vol.144 。

僕は前年6月にシンガポールに移住。 同時期に日系企業向けの戦略コンサルティング会社PanAsia Partnersをシンガポールと東京、上海 に設立してました。この掲載の頃ってのはちょうど、その会社のパートナーを降りようとしていた頃ですね。汗。ひとことで言うと、大企業相手のコンサルが己の気性にまったく向いてませんでした。すいませんでした。

同社はフィールドがアフリカにも拡がったこともあり、数年前にAsia Africa Investment & Consulting http://aaicinvestment.com/ja/home-jp/ へ社名変更。日々ちゃんといい仕事をしております。僕は株主を続けているのですけど、前期の決算、ファンドの業績、いずれも好調でした。ルワンダ・ナッツ・カンパニーとか投資参画先の近未来も楽しみなんです。

さて話している内容なんですけど、オグルヴィやオリコンのことを話しているのがこの時期らしいというか、まだなんもシンガポールでは出来てないってことですな。

『レボリューショナリー・ロード』はまじですごいしんどくなる映画で、まったく前向きになれません。こういうところで勧めるものではありませんね。要するに…どうかしてたんでしょう。うふふ

AsiaXはもちろん、「表紙の人」は現在も続いている看板コンテンツの一つなんです。 https://www.asiax.biz/cover/  残念ながら最古のはVol.266でした。

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表紙の人
加藤順彦さん PanAsia Partners Pte.Ltd.  Partner/ Co-Founder 、関西学院大学商学部 非常勤講師

 

1967年生まれ、大阪府出身。関西学院大学商学部在学中から関西で伝説となっている学生企業(株)リョーマ、(株)ダイヤル・キュー・ネットワークの設立に参画。(株)徳間インテリジェンスネットワークを経て、1992年に有限会社日広(現 (株)NIKKO)を創業。広告代理店として主にインターネット広告に携わった。また米国広告業界最大手オグルヴィ&メイザー(Ogilvy&Mather)の戦略日本法人ネオ・アット・オグルヴィを設立し、取締役を務めたほか、(株)オリコン、(株)ディジットブレーンなど上場企業の取締役を歴任。2008年、NIKKOのGMOインターネットグループ傘下入りに伴って同社社長を退任し、新たな起業のためにシンガポールに移住した。

長年携わってきたインターネット広告は、広告主にベンチャー企業が多く、広告媒体となるサイトの運営企業もいわゆるITベンチャー。若い経営者たちと交わる機会も多かった。一方で日本企業の多くが未だに日本国内市場の中だけで活動し、海外市場で売上げを上げている例が少なすぎることに疑問を感じていた。これからは国内だけでなく海外市場でも活動するベンチャー企業の成功例が必要と痛感。自らがその先例となるべく海外で現地法人を立ち上げる事にした。

シンガポールの印象は「謎の多い国」。資源も乏しく、市場規模も小さいこの国がこれほど経済成長を遂げているのはなぜか、世界中の一流大学がこぞって進出してきているのがなぜか、チャンギ国際空港が世界で1、2を争う発着数を誇るのはなぜか、街の中がなぜこんなにきれいなのか、その謎を自身のブログ (http://katou.jp)で解明中。ちょっとした気づきはコミュニケーションサイト(http://twitter.com/ykatou)にも随時書き込んでいる。

映画が大好きで、飛行機の中での映画鑑賞は出張の楽しみの一つ。最近見た中で良かった映画が『レボリューショナリー・ロード』。既に結婚している人、かつて大きな夢や希望を持っていた人にお勧めとのこと。

アジアに進出する日本企業をコンサルティングなどで支援するだけでなく、実際に資本投下も行うフルコミットで、東京、上海に展開するパートナー達とともに「日本を外から揺さぶってやろう」との思いを胸に活動している。