商いを起こす上で、大事なのは動機。

 
昨日はなんでもいいので起業したい、という大学生松井くんとお茶をしました。

「なぜ起業したいのか」という説明ができない、言葉にならない。
「とにかく思いをぶつけたかった」というが、それではナニもぶつかってこない。

僕が興味があるのは、僕が視ているのは、動機 なんだな。

お金儲けを通じて何を為さんとするのか。動機。

商いの内容は変わっていくのが、むしろ普通。
当初の資本で出来ることから始まるから、最初はいきおいスモールビジネスからとなる。
上手く行けば行くほど、商売の中身も建てつけも変わっていく。

だからこそ大事なのは動機なんだな。

動機が、その後の変わっていく商いの方向を決めていくはずだからね。

さて
僕は、こういったケースでは、メディアのインタビューや会社概要サイトなど、Webを通じて経営者の動機や志をみて自分が同調できる小さい会社(或いは大きい会社でも、社長の傍で働けるポジションがとれそうな会社)に、就職(=弟子入り)することをお薦めしています。

19歳の僕自身がそうだったからです。
<最初に丁稚のようなポジションで混ぜてもらったMY LICENCEでの勤務開始(のちの株式会社リョーマ ‘86.11)から、実際に自分が社長になって広告会社を起業する(25歳 有限会社日広 ‘92.8)まで、6年近く経営者の傍らで経営の実務を間近に体感・体験しました。>

とはいえ、僕も当初は動機なんぞなく、成り行きで広告会社を始めた身ではあるので、まったく説得力ないんですけどね。

経営することの動機を説明できないと、家族も社員もお取引先も協力会社もついていけなくなります。だから、後付でもいいので、まず動機、そしておいおいに志や夢・目標を言語化しておこうぜ!ということなのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ところで松井くんは『創業して、なにをやるのか』 もぴんときていませんでした。
業種も内容も、微塵もイメージがない。
とにかく 【なんでもいいから起業したい!】 と。

多くの起業希望者に逢ってきましたが、さすがにこういうケースは稀ですww。。

もちろん誉めて励まして帰しましたYO!
がんばれ若者!。次に逢うのが楽しみです。