2023年12月14日
山野千枝さんとのキッカケは、お勤め先の大阪産業創造館でのトークイベント…テラモーターズ徳重徹さんとの対談(2013年1月26日)でした。
■ 起業家精神が日本を変える → https://bplatz.sansokan.jp/archives/215
翌2014年、彼女が関西学院大にて事業承継候補者向け『ガチンコ後継者ゼミ』というコマを運営していることをFacebookへの投稿で知り、ピンときた僕は直ぐに次の大阪行程7月23日にアポをとり、いったいどういう魂胆でそんなゼミを企画したのか…根掘り葉掘り訊き、とにかく手弁当でいいから混ぜてほしいと懇願したのでした。
https://twitter.com/ykatou/status/491889312795860992
で!2015年度から関西学院大学、そして2016年度から関西大学にて『ガチンコ後継者ゼミ』の講師をやらせてもらうことになったのです。
山野さんによるゼミの「ご案内」をここに少し抜粋します。 https://bplatz.sansokan.jp/archives/5878
家業を継ぐべきか、継がざるべきか。
難しい問題です。
でも!
「家業は斜陽産業だ、将来性はない」、「親と同じ商売をするのがいやだ」と家業を継ぐ人生にモヤモヤしている人は、ぜひ履修してください。
あと「親の会社は順風満帆だ」と思っているキミも受講したほうがいい。
この講義、そんなキミならたぶん絶対オモシロい。
この講義の先生は家業を継いだ現役社長、受講生は実家が商売を営んでいる学生。
要するに先生も学生も「たまたま経営者の家に生まれてしまった人間シバリ」で行われる大学の授業です。
僕は関西大学にて今年も講義を受け持たせていただきました。有り難いです。
何故まだ継ぐことも、継ぐということの意味すらわかっていない大学生たちに事業承継について伝えたいのか。それはこの時期こそ大事なのは「家業に向き合っておくこと」 だからと、僕自身がよく知っているからです。
そんななかで山野さんはこの活動を続けながら、別の年齢層を対象に事業承継を啓蒙する アトツギファースト を始めました。
https://atotsugi-1st.com/about
同じく関西の、家業を継ぐのかどうかまだ決めてもいないけど、継ぐかもしれない、継いだらどうなるのかな、とモヤモヤ考えているU34(34歳未満)の層を対象にしたこの活動にも、加藤は深く同調し、昨年はクリスマスのワークショップに登壇させてもらいました。
ええで。これはかなりええで。
僕は己が大学3回生(関西では3年生のことを3回生という)で学生企業リョーマ取締役であった22歳の頃に、船井総合研究所の幹部であった大浦さん(当時)に若手社会人のための「後継者塾」の設立を提案し、実際に企画を進めていました。
というのも…まさに当時、僕が実家の商いを継ぐべきか否かを深く懊悩していたのです。自分のそのモヤモヤを解決するための座学やワークショップがなかったので、船井に持ち掛けて、、そういった「場」を作ってもらおうとしたのでした。マンガのようですが、往時の僕はそれこそ大真面目でした。( 塾開講は未遂に終わりましたが、これを縁で繋いだリョーマ後輩の中谷チューヤはいま同社の代表取締役社長に就いています。)
それが30年の時を経て、山野さんによって実現しているやんか。すごいやんか。
更に!山野さんは止まりません。
今年2018年に入っては、遂に関西の枠を飛び出し、日本全国を対象にこの活動を【ベンチャー型事業承継】と銘打ち、僕が初めて関西学院で講義させてもらった時のタイトル(山野さん考案)である「後継者たる者、起業家のように後を継げ」 https://www.sansokan.jp/release/html/150402.html を地で行こうという一般社団法人を6月に設立したのです。
サイト: https://take-over.jp/
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あら!そう! ということは、僕がここで腰が退けたらあかんでしょ。
で、今日9月1日より、僕も弟分のようなビジネスパートナー奥村真也さんと共に事務局のメンバーとして加わりました。
京都大学から最大手総合商社に入り、シンガポールでMBAをこの7月に取ったばかりの34歳の奥村さん(写真隣)は『専従』の事務局長に就きました。いわゆる 団体職員 です。ぱちぱち… おめでとう。ありがとう。
29年前(1989年)に家業を継ぐ宿命から脱走し…東京でダイヤル・キュー・ネットワークに加わった僕に代わって、家業を立派に継いだ実弟を昨2017年4月末に事故で喪いました。
かなり凹みましたが、今年4月になって僕なりのベンチャー型事業承継をすることに腹くくった折に、それを昨秋出逢ったばかりの奥村さんと一緒にやろうと決めたんですな。だから、彼にも僕にも”理論と実践”になってちょうどいいな、と超前向きです。はりきって成果を創っていくので、まだ見ぬアトツギU34の皆様よろしくお願いいたします。