ビットバンク株式会社の取締役を退任いたしました。

 

本日8月30日に開催した臨時株主総会において、私加藤順彦は創業以来4年4か月務めたビットバンク株式会社の取締役を辞任いたしました。

 

* 新経営体制発足のご報告について – ビットバンク株式会社 https://bitcoinbank.co.jp/2018/08/622

 

 

これは去る6月22日の関東財務局よりビットバンクに対しての8項目にわたる業務改善命令に対する、弊社の業務改善計画…とりわけコーポレートガバナンス強化策の一環であります。

 

現在、弊社ではこの改善を最優先課題として取り組んでおります。

詳細は割愛いたしますが、この業務改善命令の本質は「仮想通貨交換業者は金融機関なので、金融機関たるガバナンスをおこないなさい」 ということに尽きると存じます。

 

コーポレートガバナンスの強化とは、内部統制、コンプラ、内部監査、規定・マニュアル整備 など多岐にわたるものなのですが、

 

私は、頂戴した業務改善命令の根底のロジックとしては

・今回、業務改善命令を受けるような状況を引き起こした本質は、取締役会のガバナンスの意識が低く、牽制機能がないからである

・現在の取締役会の構成は、社長廣末の近親者で占められている

・従って、まずは、この構成を大幅に変更し、金融機関的なガバナンス構造に近づけるべき

・当然、取締役会構成メンバーは金融プロトコルの理解できる人(金融従事者、経験者)で構成すべき

というものであると、理解しました。

 

 

 

取締役会は(当然ですが)法令を遵守し、顧客資産を安全に保管管理する、ということを最優先に対応してきました。

 

ただ昨年2017年9月に仮想通貨交換業の登録を終えたのち、

間髪入れぬ間に、大相場による社会的騒動が起こり、年明けすぐに、coincheck社における歴史的な大事故があり、、、とissueが盛りだくさんとなってしまい、、、

あるべきガバナンスを意識していなかった訳ではありませんが、その状態に持っていくには時間が不足していたとも思います。

 

 

 

ここに弊社として、先ずは意思決定機関である取締役会を業務改善命令の企図に近づけるべく、創業来の取締役である小生、および同じ立場である峰松が辞任することで取締役会の構成の刷新を図るべしという判断に至りました。

 

私個人としては期中での退任となり、慌ただしくはありますが、これまでの経緯にてこの結論、退き際となったことには深く腹おちいたしております。

 

 

 

エンジェル投資を始めて22年、70社を超えるスタートアップに参画してきましたが、振り返って…こんな凄まじい周辺環境の乱高下は生涯ないだろうなぁ、とも感じています。(写真は現オフィス移転時のものです。)

 

 

今後はひとりの株主、熱狂的な1ファンとして同社の経営を見守ってまいる所存です。どうか今後ともビットバンク株式会社への変わらぬご支援ご指導のほど宜しくお願いいたします。