NEST2017STARTUP CHALLENGE優勝!。AGRIBUDDYは次の段階へ。

 

先日、若手のスタートアップとのMTGのなかで、加藤の役割と期限みたいな話しになりました。そこで、ここ3年くらいで思うようになった考えを伝えました。

 

「僕の役割はスクラッチからシリーズAまでの人集めと資金集めがいちばんの得意技かな、いまは。

それに僕のことを日本のマーケットでの上場直前の目論見書で紹介するのは普通に面倒だよね。兼任が多すぎて…僕だけで2ページくらいに成りかねないでしょ。」

 

実際、ソーシャルワイヤーは2015年12月にマザーズ市場に上場しましたが、僕は同社取締役を7か月前の定時株主総会で退任しています。 (在任:2010年7月~2015年5月)

 

 

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2013年の晩秋、カンボジアで北浦健伍さんのビジネスアイデアを聴いて思ったことは、これは出来る人がやれば出来るはずだ、ということでした。

僕は原永淳さんをシェムリアップまで連れてきて、AGRIBUDDYの原型となるアイデアを形にしていく端緒を進めました。

で、1年後の2014年11月17日、東京大学公共政策大学院にてそのローンチを発表しました。 ↓そのあたりはここにまとめています。 

* 途上国農業データ管理サービス「AGRIBUDDY」、順調です。

http://katou.jp/?eid=489

 

 

2016年は春先から、北浦さんと共にAGRIBUDDYのシリーズAA調達に奔走しました。

ぶっちゃけ20社内外のベンチャーキャピタルさんを廻り、折衝をしてきました。

アグリテックは間違いなく、次のトレンドではあるのです。しかしAGRIBUDDYはまったく日本の農業と1ミリも関係がありません。今後もほとんどない。しかも本社は香港、主たる事業所はカンボジア、です。

 

調達は困難を窮めました。

だからこそ、今年2月のその発表の達成感は非常に大きかったですし、結果的に引き受けていただいたiSGSインベストメントワークスさま、KLab Venture Partnersさまには大きくお世話になりました。必ずや期待に応えなくてはならないと思っています。

* AGRIBUDDY が総額73万USドルの第三者割当増資を実施しました。

http://katou.jp/?eid=575

 

 

と、同時に、ここは代表北浦健伍と全く同感なのですが、 《日本を事業の主戦場としていないAGRIBUDDYが次のステップに進むためには、日本国外でのイベントへの参加や外国人投資家へのプレゼンが必須であり、そのためには「英語で日本人以外の聴衆の心を掴むことが出来るプレゼンテーション」が出来なければダメ》 ということでした。つまり次のラウンドAでは、どうしてもインドやシンガポール、シリコンバレーでのアピールが要るということなのです。

 

昨年6月の日経フィンテック主催スタートアップピッチ、2月の日本総研SMBC主催『未来2017』のスタートアップピッチと2度続けて優勝した同社は、4月6日の新経済連盟サミットが主催するピッチ『NEST2017』STARTUP CHALLENGEに出場することになっていました。

 

2015年の同イベントでは、加藤の別の参画先YOYO Holdingsが優勝していますが、今回は他の様々なスタートアップのピッチイベントの主催者から推薦を受けた、まるでチャンピオンズリーグのようなイベントとなっており審査員の半分以上が外国人ということ。北浦さんは次のステップに進むために、プレゼンターをインド人メンバーRajeshで挑戦しようと決めたのでした。

 

 

 

で見事に!同じアグリテック領域の「ポケットマルシェ」さんと共にAGRIBUDDYが優勝することができました。

発表の瞬間(動画) https://twitter.com/RakutenToday/status/849840836531453953 

(『NEST2017』優勝のくだりは、こちらの北浦本人のブログに詳しいです→ http://ken5.jp/kengo/archives/2515 )

 

 

たいへん嬉しく感じる、と共に、僕自身は明確に次の段階に駒を進めることが出来た手応えをいま持っています。

めちゃめちゃたいへんだったけど、ここまでは前に進むことが出来たのです。

 

そして、もはやAGRIBUDDYのこれからのメンバーは日本人である必要がほとんどないし、これからの資金調達は日本のVCさんのみに絞ってお願いしていく段階でなくなったと思っています。

 

すなわち僕の得意技の領域が絶えた、ってことです。

と…いうことで不肖加藤、同じく立ち上げ屋を自認する原永淳さんと、この3月で揃ってDirectorを退任いたしました。

 

僕らに代わってDirectorには、全幅で頼り切っているインドの怪人:繁田奈歩女史と、僕のSYN/ダイヤルキューネットワークの頃からの大親友である倉橋こいちゃんにご就任いただきました。たいへん心強く感じています。

 

もちろん僕はこれからもマイノリティ株主として、創業者の一人として、AGRIBUDDY https://www.agribuddy.com/ の今後の成長にふかくふかーく関わっていきますYO。

これからもより一層の応援のほどよろしくお願いいたします。