無期停止からリブード。Hi-SoはPLUS IMPACTとなり挑戦を続けます。

2024年8月16日

 

2018年9月、ウミガメの講演にヤンゴンへ出向いた折に出逢ったのが高田健太さんでした。

往時の彼は、丸紅の駐在社員(ミャンマーで働くことが学生時代からの志望だった)。彼は仕事の傍ら、現地にてfacebookページを通じて、ミャンマー人向けの『日本語学習コンテンツ』を提供していました。…初めてのやりとりの席で日本への帰任辞令がでているが、彼としてはそのままヤンゴンに残って、大好きなミャンマーに資する事業を起こしたい、と言ってました。

しかも財閥をやりたい、と。なかなか骨太で剛毅。応援しよう!

 

起業アイデアが次々と上がってくる中で、議論の果てに私たちが選択したのは、フードデリバリーサービスHi-Soでした。

2019年段階でフードデリバリーは東南アジアにおいても一巡していたITサービスでしたが、

・ヤンゴン市内ではバイクが走れないというローカルルールが厳格に運用されてたこと
が故に、
・ローカルの先行事業者のサービスがしょぼかった & Uber EatsやFood Pandaの仕組みが最適化に時間がかかりそうだったこと
から、僕や盟友関泰二さんらで種銭を出し、シンガポールに持株会社を設立しました。

 

が、直ぐにエンジェル投資を募ろうと動きだしたタイミングでいきなり新コロ禍が発生。

慣れないオンライン会議を経た出資折衝に四苦八苦するも、1度目の調達は億近い額を集めることが出来ました。

しかしながら…払込後いざ本格稼働!…の出鼻2021年2月、ミャンマーにて軍によるクーデターが発生。事業を無期限の営業停止としました。

Hi-Soな高田健太さんが黒船に臨む者になるのが楽しみです。 https://katou.jp/?eid=5103

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クーデターによる混乱は今も続いています。

国軍への抗議の一環で学校を退学する若者も続出。多くの優秀な若者が就学/就労の機会を失い、キャリアが描けない状況を、日本から見つめ続けてきた高田さんは「彼らの才能が埋もれるのは世界の損失だ」と、再びミャンマーでの挑戦を決意しました。そうミャンマーの人口は約6,000万人。うち20~49歳は45.5%=2,700万人内外もいるのです(日本の同世代人口は約4,400万人)。

 

私たちは社名をHi-SoからPLUS IMPACTへ変更し、新たなサービスでミャンマーを手はじめに途上国における様々な機会格差の是正に取り組むことと致しました。本年2月、関さんと共に4年ぶりにヤンゴンを訪れましたが…2010年に初めて訪れたとき のこと、YUYUの資本と経営に参画したとき のこと、Hi-SOを始めると決めたとき のこと、をありありと思いだしました。やっぱものすごいポテンシャルなんですよね。

 

新サービスPLUS TALENT https://www.plustalent.co/jp は、日本を含む先進国の企業と途上国の優秀な人材を繋ぐタレントマッチング/EOR(Employer of Record)プラットフォーム。EORは日本語では雇用代行と訳され、先行では創業3年でユニコーンとなった米国のDeelが知られています。

EORとは海外での従業員雇用において、現地法人の設立を必要とせずに、PLUS TALENTのようなサービスプロバイダが代わりに雇用環境を整え、現地人材の業務就労を可能にします(サービスプロバイダの従業員という扱い)。

 

企業はコンサルティング契約を締結し、労務や税制などの面はサービスプロバイダが担当、業務指示や人事評価などは企業自体が行います。就労する本人が希望すればサービス発注元の日本企業の社員(転職)となって、日本で勤務することも可能です。

 

PLUS TALENTはITエンジニアを中心に、Webデザイナー、インサイドセールスなど、リモートワークが可能な人材とのマッチング機会を提供し、雇用契約や給与支払いなどの代行を通じて、企業のグローバル人材の活用をサポートします。

 

 

僕はピボット改組に合わせ、もういちど当社の増資に参加(フォロー投資)いたしました。

これまでの30年で80社以上のスタートアップに投資してきましたが、同じ会社に2度投資するのは… 未上場参画先ではsatisfaction guaranteed、Agribuddy、YOYO、に次いで4度目かな。ノーベル平和賞を含む、大きな成功を目指します。