世界株安。円高を活かしたM&Aに期待
10月25日朝刊の読売新聞や、民主党の鳩山由紀夫幹事長が
今般の急激な円高株安に際して「外需依存型の日本経済を早急に内需主導型に切り換えていく方向性を政府が強く導かなければならない」とか言っています。
個人的には、まったくもって違和感。反対。
いやいや、、外需に頼る ていうか、外国の需要をあてこんだクロスボーダー・マーケティングはこれからますます取り組んでいくべきでしょう。まだぜーんぜん足りてない と思います。
そして従来、国内企業が「依存」しすぎてるのは、むしろ逆の内需だと思います。
鳩山さん、日本の民間内需に対して期待値おきすぎではないでしょか。それとも内需喚起のフリカケ予算でも地方にバラマキたいのかな?。
(ていうか、ここでいってる内需ってなぁに。公共土木事業?)
成熟化の進行で緩やかに冷えてきたところでの、この金融恐慌です。
もともと日本の民間人にここんとこ、そんな消費マインドないすから。
円高があまりに急速に進行しすぎて、とりわけ輸出系企業は厳しいとは思います。
が、この局面でいきすぎた保守姿勢にならないでいただきたい。
むしろ足元業績が堅実順調な優良企業は強い円を追い風に、国外への直接進出を進行する大チャンスでしょう。特にアジアがお奨めです。
日本を含め世界中の株は下がっていますが、他の先進国は通貨も下がっているのです。
一方で唯一通貨が上がっていっているのが日本。
この円高の局面だからこそ、株安に喘ぐ国外の優良企業に、現金張るか、三角合併(株式交換買収)でM&Aをしかけてほしいものです。
円からみれば、たとえば韓国ウォンは一年で半分になっていますよ。
夏以降、リコーの米販売店アイコン・オフィスソリューション(16億2,000万ドル)、TDKの独エプコス(18億7,000万ドル)、オンワードのジルサンダー(2億4,000万ドル)など海外M&Aが活発に動いてたので、いよいよアジアかなー、とか思っていたんですけど
今回の金融ショック以降も、野村證券のリーマンのアジア部門や、サントリーの豪州フルコアグループの買収、などデカいM&Aが発表になっています。
加藤はもとより、ここ数年は異常ともいえる円安だったと思っています。
円キャリー取引の話とか聞いてると、ばかばかしくて。
円が高いとたいへんな面もそりゃあるけど、総論としてはポジティブに捉えたいものです。
それより国や大手銀行には、売り込まれすぎ株安による優良企業等の信用収縮などに対応して、優良企業への融資促進の取り組みを進めてほしいです。