ご機嫌な日の過ごし方。
41歳になったときに、表参道の交差点近くで16年営んでいた広告会社を退いて、シンガポールに移った。
それからは旅をしながら日々を過ごした。
一年の4割~半分程度がシンガポールで、残りは東南アジアの都市(クアラルンプール、ジョホールバル、ジャカルタ、ヤンゴン、マニラ、セブ、プノンペン、シェムリアップ、ホーチミン、バンコク…)や深圳、台北、デリー、そして東京などに居た。
どの地に行っても、同じ定宿を取っていた。街歩きが仕事であり、娯楽であった。違いに気づくことがネタだった。
12年経ち、新型コロナウィルス禍がきて、53歳になって僕は旅を止めなくてはならなくなった。
振り返って、わかったことがある。
僕はどの街に居ても、六本木の宿でも、シンガポールの自宅でも、その地その地に割り当てられている時間帯にあわせて、だいたい同じように生きていた。季節を感じることはだいじだけど、曜日や祝祭日の観念はなくなった。
いつの日からか、宿を出る日は、12時に延ばせる宿なら12時でお願いしていた。チェックアウトが10時だったらそもそも予約は取らない。どこに居ても起きる時間は10時半あたりが気持ちいいからだ。
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2時くらいには消灯というか、もう画面を見るのを止めて、薄暗い自室に居たい。
んで、できれば3時頃までには眠りに落ちたい。3時半になっちゃうとちょっと焦ってるので。
いいパターンは、物音に起こされるのではなく…なんとなく2度寝から醒めた時間が10時半~11時の間。
ちょっとストレッチ。冷たい水とサプリを飲んで、ゆっくりしっかりとブランチをとるのだ。できれば時節の美味しいものを食べたい。楽しい会話。天候を感じられる窓の外。食後には薫り豊かな珈琲。
14時前後には、最初の会議があるといい。
参画先の社長との1on1、協力会社との定例、新しい案件のキックオフ。50分で終えたい。忙しいかんじのときでも3つくらいまでに。
で、17時までには運動だ。ジムか、ランニングか。
1時間のスケジュールなんだけど、気分が乗ったら90分やってもいい。シャワーとサウナと水風呂終えたら、1kg減ってると満足。
ディナーはビールから、或いはシャンパンから。お酒が美味しいのがポイント。
動画、音楽、映画のある場所でも嬉しい。もしくは旅先の情景。
相手は家族か友達。仕事仲間でも良いんよ。そっちも十分に楽しい。でも、その関係の話題は総量の40%以下に抑えるのだ。居酒屋のカウンターで、ひとり黙々と食べるのも好き。
その後はゆっくりお風呂にはいれるのであれば、それもいい。
近所にお散歩にでて、コンビニの甘いもの食べながら帰路につくのも幸せ。
それから1時ごろまでは、お仕事モードでもいい。
メールに返信をうったり、書類をよんだり、数字を吟味したり。気になってた本、雑誌を読むのもありだ。書斎の匂い、PCのキーを叩くデスクワークが好きなんよ。
エッセイやブログを書いたり、近未来のなにかの計画をたててもいい。Facebook、twitterやinstagramも好き。それこそネットをぐるぐる観ながら。
日付が変わる頃、カレンダーを見る。
過去と今日、近未来。その日に割り振ってた付箋(To Do)ができてなければ、明日に延ばすのだ。
寝床のスマホは長くて20分。灯りはちょっとずつ落としていければグー。
2時くらいには消灯というか、もう画面を見るのを止めて、薄暗い自室に居たい。
んで、できれば3時頃までには眠りに落ちたい。