TSUTAYAがない! 3 マンガ・雑誌そしてゲーム編
シンガポールにはTSUTAYAがない。とても不自由です。
TSUTAYAは、ぼくの18歳以降の人生において絶えず存在していた空気のような存在です。
TSUTAYAがないことに気づいてタイヘンなことだ、と改めて思ってます。
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ぼくは小学校に入る頃、既にマンガにかなりはまっていました。記憶のルーツをたどると、それはテレビ・アニメーションとシンクロしてます。
最初は貸本屋で ど根性ガエル!でした。
続いてマジンガーZ、ルパン三世、ドラえもん、人造人間キカイダー、天才バカボン、、、、、
平行して、同じ時期にはマンガ雑誌にもはまりだしていました。最初はたのしい幼稚園。
そしてテレビマガジン、冒険王、少年マガジン、テレビランド、月刊少年ジャンプ、、、、
弟妹も多かったこともあるんだと思うんですけど、小学校に入った頃、放任というか、好きなだけマンガを読ませて/アニメ観させてもらっていました。
(余談ですけど、いま僕はシンガポールの地で、日本のアニメやマンガのことを仕事にしようとしています。もう35年も前のことなんですけどよく覚えているんですよね、ディティールまで。有り難いことです。親に感謝)
アニメへの熱は受験勉強(84~85年)あたりを機に冷めてしまいましたが、(ボトムズの頃が切れ目です)
マンガと雑誌への傾注は、7歳(74年)から雑誌広告を自らの生業にする頃(~25歳/92年)までずっと続きました。
大学入学以降、大阪に居た頃(86~89年)は、しょっちゅう江坂のTSUTAYAで、雑誌(宝島、噂の真相、ブレーン、プレイガイドジャーナル、広告批評・・)やマンガの単行本(大友克洋、吉田秋生、とり・みき、内田春菊、星野之宣・・)を買って読んでいたんです(愉しかったなぁ)けど、東京に来てからは読まなくなっちゃった。
いま思うと雑誌の仕事するようになりだして、有り難味がなくなったのと、家帰ってまで読みたくない、と思うようになってたんだと思います。
逆にあんま読まなくなって以降は、ずっと会社でも家でも雑誌と共に生活することになってましたので、96年にネット広告にそぞろ転向しようという頃には、毎月届けられる広告取扱いの掲載誌・見本誌だけで150誌を超えていましたねぇ。アハハハハ。
雑誌広告を仕事にしてからは、大見得切ってお得意に広告を売っていたもんで、発売日が集中する毎月21日、22日にはちょくちょくTSUTAYAの店頭に行き、並び具合・積み具合・売れ具合をチェックしに行ったものです。
中目黒でも、新宿でも、南青山でも、松江でも、六本木でも、渋谷でも、ドキドキしながら観てました。立ち読みしている顔つき・顔ぶれを(笑)。
日本の雑誌広告市場のピークは翌97年。雑誌の販売市場そのもののピークもその年でしょう。(96年、雑誌の総発行部数は51億2千万冊/約4000誌発行)
その頃もそうでしたが、恐らく空前の雑誌不況に見舞われているコンニチでも、いまだなお日本は世界一の雑誌大国であることは間違いない、と思います。
私が必死になって雑誌広告売っていた95年、コンビニの店頭に並ぶレディースコミックだけでも常時50誌はありました。おそらくマンガ雑誌は当時、週刊・月刊・ムック、少なくみても常時300以上あったと思います。
そして雑誌の数も新作マンガの数も大幅に減ったコンニチでも、いまだなお日本が世界一のマンガの国であることも間違いないでしょう。
ていうかマンガだけではありません。アニメも小説もゲームも(ここ40年ずっとそうですが)、、、こんなにも多くのストーリーのある読み物が商用で新発売されている国は日本しかないと思います。
いまシンガポールにいて、アジアを渡り歩いていて、つくづくそう思います。
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ところが、シンガポールにはTSUTAYAがない。
TSUTAYAどころか、シンガポールにはどの本屋にもマンガも雑誌も少ししかありません。都心のBORDERSに行ってもアメリカ系の雑誌が300種程度あるばかりです。
「あった!」と見つかるマンガはほぼ全て日本のマンガ。しかも全てマンダリン、英語の翻訳版なので読めない。つまり読める本はありません。
だもんで、毎日、日本の新聞と日本から持ってきた本を読んでいます。
・・・・てな訳で大好きなマンガはもう少し年を重ねてから、また読み直すことにしようと思っています。
それにしても、、いまはTSUTAYAで貸本やってんですよね。輪廻すごいなー。
余談ですが、
ぼくはこう見えても(・・どう見えているかは知らんが)いわゆるゲームには縁がありません。
仕事柄、耳年増ですけど、実はファミコンの昔から、スーファミもサターンもPSもDSもまったく触ることなく大人になりました。
それでも折角なんで日本を離れるにあたって、嗜みよろしく流行りのwiiは買っておいたんです。移住前に、シンガポールの家電店に並ぶwiiを見てたこともあって。
ところが、我が家にはほとんど意味がありませんでした。
何故ならば、こっちで売っているゲームは、日本とリージョンが違ったから。つまりブロックされててプレイできません。先に言ってよ。任天堂さん。
もちろん国内専用って箱には書いてるよ。でもDVDはリージョン違っても観れてるわけだから大丈夫かなと思っていたんよ。
ゲームには素人は手を出しちゃいけない ってTSUTAYAの人に訊いておけばよかった。