海外で通用しないブランドは日本でも通用しない、、いや全く同感

2020年5月11日

海外で通用しないブランドは、いずれ日本でも通用しなくなるのではないか、と思いだしたのは、昨年2月。

生まれてはじめて上海にいき、上海の生活者が行く本物の高級品が並ぶハイクラスモールで 漠然と、でもズシリと。とくに若者向けのアパレル・雑貨などの消費財、そして外食です。

混沌の中でも、活き活きと逞しく、遮二無二伸びていこうとするアジアの若者が、すこし高い日本発ブランドに、すこし安い他国ブランドよりも、手が伸びること が、その差分こそが、わが国の国益であり、ブランド価値になるはずだと思ったのです。

以来、北京・香港・ジャカルタ・ソウル、と行くたびにその思いは強くなっていきました。そして先々週の昨年秋から数えて3回目のバンコク出張で、その思いはほぼ確信になっていました。

そしたら、昨日、この良品計画の松井忠三社長の記事が。ううぅタイムリー。
「海外で通用しないブランドは日本でも駄目」――良品計画・松井会長 – ITmedia エグゼクティブ

いま、シンガポールだけでなくアジア全域で成功を収めつつある良品計画トップの御発言だけあって重みがあります。

僕は金融不況と併走して進んだ円高が追い風になって、対B対C問わず多くの企業ではアジア直接進出・アジア資本化を図る絶好のチャンスを迎えていると考えています。

そして、金融不況とは根元の違う問題ですが
加藤がシンガポール移住しようと決意するきっかけとなった、
わが国の不可避な二つのメガトレンドである 
グローバル経済の進行と少子高齢化 によって、中長期的&継続的にじりじりと/確実に/眼に見えて、日本の消費者市場が縮小していくことは一点の曇りもなく間違いないと思っています。

故に加藤は 日本のあらゆる企業が21世紀の成長センターであるアジアの消費者マーケットに打って出る戦略が不可欠だと主張してまわっているのです。

さて、そんな日本発ブランドの代表格といえるのがUNIQLOでしょう。既に上海や香港でのフィーバーぶりは皆さまお聞き及びだと思いますが、
ついにアジア本社も設置したシンガポールにも9日、東南アジア第一号店が出来ました。今後の東南アジア戦略の端緒となるお店です。

実は昨日、遅ればせながら 加藤も打ち合わせに前後して、いまやシンガポールの新トレンドスポットの核となっているTAMPINES 1にある同店に行ってきましたよ。

結論、凄かった。まずは僕よりも先に店に行った方のブログ1 ブログ2 をご覧ください。

これほどは凄くなかったですけど ↑ 今日月曜日の夕方17時。
200坪くらいの店内には300人はいるのではないか!?というごったがえしぶり。主婦、中高生、OL、おっさん、アーミー、サラリーマンと多彩な客層。
さすがに郊外だけに欧米人は少なかったですが、チャイニーズ、マレーシア、インド、インドネシア、コリアンと各人種ばっちり来ています。原宿のH&Mよりはるかに凄い殺気にも似た迫力

レジにもフィッティングにも長蛇の列。客単価は100ドルくらいでしょうか。関税掛けられているにもかかわらず、価格も日本とほぼ同じでは?。気合の入りようを感じます。
結局フィッティングに並ぶのが億劫で、シャツだけ2枚買いました。60シンガポールドル。人に酔いそうでした。

柳井正社長は、
ここ最近常々「世界ナンバーワンのアパレル企業を目指す」とおっしゃられているのですけど信憑性はかなりアップしました。UNIQLOさん、どんどんアジアに来てください!。他の企業もどんどん付いていこう。どさくさ紛れ気味の勢いでも可。

で、、、もみくちゃに疲れたところで、一階上のManpuku Japanese Restaurantという日本食専門の複合業態フードコートへ。

ぼてぢゅう、青葉、浅草亭、得得(!)、雪村、YOSHIMIなど、いずれもシンガポール初上陸の店舗ばっかということで、楽しみに上がったら、、、、15人も並んでいやがる。
嗚呼、Coolだよぅジャパン。