日本以外全部沈没

2020年4月18日

郷里大阪が誇るSF小説家といえば小松左京さんですが、その代表作「日本沈没」を読んだのは、忘れもしない91年5月です。

日本沈没〈上〉 (光文社文庫)
日本沈没〈上〉 (光文社文庫)
小松 左京

加藤が一生の仕事になるかもしれないと意を決した(前月に就職したばかりの)ダイヤルキューネットワーク社が破綻した月でして(^_^;)。

当時の加藤には「会社沈没」が加藤にとっての「日本沈没」に見えたんですよ。
で、咄嗟の衝動買いでした。

破綻はNTTによるダイヤルQ2のさまざまな自主規制が主因ではあったんですけど、いま思えば資金的に持ちこたえられなかった背景には、その前後2年ほど日本の「バブル崩壊」があったんだな、と感じます。

キューネットが設立された89年の年末(12月13日)史上最高の38,062円だった日経平均株価が、わずか一年後の91年の初値は24,069円になっちゃった。

それからはゆるりと坂を転げ落ちていくように株、債券、そして円のトリプル安になっていったわけで。設立時にお金のあった人や会社が少しずつ沈み、そして会社も沈没した。日本という船が浸水してゆっくり沈んだ、って印象が残っています。

かたや
今回の金融危機は91年とは間逆の「日本以外全部沈没」です。
「日本以外全部バブル崩壊」です。欧米BRICSひっくるめて

んで同時沈没のおかげで水位上がって日本株にも床上浸水しちゃってるよぅなもんですよ。
だから加藤は日本株に関しては底堅さを信じているんですよね。

(根本的には輸出系企業はビジネスモデル見直さないとしんどいと思います。やっぱ輸出型じゃなくてアジア現地化でしょう)

加藤がいまの会社の設立の構想に至ったのは、「日本の内需が徐々に壊死する一方で、日本はアジアの市場成長に参加できてない」ことに対する焦燥がきっかけでした。

そんななか、こないだ挙げたアジア進出著しい企業群もそうですが、遂に日本のネットITの代表銘柄である楽天も本格的なアジア消費者の直接市場化に大きな狼煙を上げてくれました。

素晴らしい!グレート。
三木谷社長がおっしゃる「5年以内に国内と海外の売上高比率を一対一に」(2009/1/15 日経企業総合面)の実現、果たしてほしいです。

それでもネットで世界はどんどん繋がっていくのです。
沈没してない日本の優良企業が、新しい経済の新秩序において期待されているリーダーシップは決して小さくないと思います。

ちなみに、
もうひとりの大阪が誇るSF小説家によって
日本以外全部沈没 (角川文庫)
日本以外全部沈没 (角川文庫)
筒井 康隆
という著作も。こちらはまだ読んでないですけど。