2008年 3大ニュース
年の瀬ということで、パネリストを務めさせていただいているCNETパネルディスカッションから「2008年のIT業界における3大ニュースを選ぶとしたらどんなものが思い浮かぶ」かということで、お題が出たのでお答えしました。
すっかりCNETの人気企画となってくれた このオンラインパネルディスカッション。
加藤がネット草創期に大好きだったHotwired Japan(97~06年)の常設コーナー「デジタル虎の穴」をweb2.0ぽくして(御題に対して、回答者がコメントを捻り、読者が評価する 笑点の大喜利スタイルにアレンジして)やってみたら面白いんぢゃないか!と 2007年夏ごろ 当時のCNETシャチョーに提案したのが、きっかけで始まりました。
そんないきさつで、多くの著名パネリストが並ぶ中、恐縮ながら加藤を上段で紹介していただいています。
しかし「IT業界のキーパーソンがパネリストとなって、いま話題のトピックを読み解きます」ということで紹介していただいてはいるものの、、、2008年の間に加藤自身がIT関係(?)から、アジア進出馬鹿に転身したこともあり、最近はあんまりお答えできる御題が少なくなってきましたけど。
さて2008年の3大ニュースですけどね。パネルのとおり
①世界金融危機 →円の独歩高
②Eコマースの大躍進
③iPhone 3G 発売 を挙げさせていただきます。
ここではIT業界って切り口ですけど、日本3大ニュースもおなじかな。
①世界金融危機 →円の独歩高 についてだけ もう少し補足させてください。
(②③についての所感は↑パネルをご覧くださいませ)
本年7月、加藤がシンガポールに移住したのは
グローバル経済(への不参加)と少子高齢化が急速に進行していくなか、
日本を覆う大きな閉塞感に対する 私たちからの解決策提案として、
日本企業&日本の起業家に向けて、
「市場としてのアジア」への進出、「資本としてのアジア」の導入、を訴える べく、
奇をてらった行動(シンガポール移住)をとりつつ
日本を外から揺さぶり刺激を与える ことが目的でありました。
しかし、実際のところ、移住当初は
・とはいえ日本は平和、ていうか別に不景気ではない
・アジアとか言われても、獏としすぎてピンとこない
という、ご意見ご感想が大方でした。
ま、そらそうだわな、とか思いつつ、
先ずはこのブログ等で、アジア全域で躍動しつつある市井の生活者の消費パワーを、日本の起業家や企業に伝えていこう!と意を決し行動を始めました。
で10月、世界金融危機が来ました。
サブプライム問題が表面化してから約一年、遂に世界を覆っていたバブルが弾けたのです。
皆様ご承知のとおり、今回の金融危機は米国主導の投資銀行モデルの崩壊を示すと同時に、
危機の反動として、国家単位での創造力・消費力・成長力、そして(いわゆる)実体経済にいま世界の耳目・視点が向いています。加藤ごときの遠吠えにはあんまり説得力がないですが、実際の世の変化には有無を言わせぬものがあるのです!。
中国、東南アジア、そしてインド、、金融危機の荒波にも堪え「市場としてのアジア」の生活者は確かな足取りで力強く成長していますよ。
そして円独歩高。
この金融危機は安すぎた我が国の通貨が大きく存在感を示す契機となりました。強く安定した円が、日本企業にとってアジア進出にまたとないチャンスともたらした と思います。
危機が底を打つ2009年は、多くの企業に&起業家に&投資家にとって、歴史的な仕込みの年になるでしょう。間違いない。
日本の企業そして起業家の皆さま
来年こそ売上の成長を 市場の育成を 図るべく、直接アジアに進出しましょう。
アジアの資本を自社の資本に取り入れましょう。
2009年も引き続き、声高にこのことをお伝えしていきます。
ところで、
加藤個人の今年の三大ニュースは
① NIKKOの経営から退任
② シンガポールに移住
③ PanAsia Partners pte ltdを起業
(笑) こんな感じですか。厄年にふさわしい転機ぶりだったな。
来年もよろしくお付き合いくださいませ。