And Africa株式会社の資本と経営に参画しました。

2021年4月24日

家業マルイチグループへのコミットメント(新規事業への取り組み=ベンチャー型事業承継、先の世代へのバトンタッチ)を決めて以降、それまで10年続けてきたスタートアップの資本と経営への参画を止めた不肖加藤ではありますが、

2019年   株式会社金太郎Cells Power、DOU Creations PTE.LTD、 Hi-So PTE.LTD.
2020年  株式会社ドッツアンドラインズ、ひろのぶと株式会社
となんだかんだで、毎年さまざまなお誘いと経緯があり、新しい参画先が増えてきておりました。

そして2021年、新たに参画したい!と思う会社が現れました。And Africa株式会社です。(プレスリリース:2021年4月23日

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2008年5月23日のNIKKO出勤を最後に、シンガポールを第二の人生の拠点とすべく、新しい生業を始動した僕は構想準備していた新法人Pan Asia Partners PTE.LTD.をシンガポールに登記設立の段取りに取り掛かりました。 設立時のブログ:https://katou.jp/?eid=17

この会社は、前年:2007年にインデックスホールディングスの代表取締役社長を退任したばかりの…元ボストンコンサルティンググループ日本法人パートナーであった椿 進さん、そしてリクルート中国法人を退任したばかりの田中 秀哉さんらと共同創業した、シンガポールと上海そして東京を拠点とした、日本企業のアジア進出を支援するためのコンサルティング会社というアイデアでした。

しかしながら僕自身は、大手企業をクライアントとしたコンサルティングファームという業態、中国なる市場への発注需要対応…が肌に合わず、僅か1年4ヶ月ほどでパートナーを退任してしまいました。

で… 打って変わって、自分なりのアジア進出支援の実現策として、東京にてサービスオフィスCROSSCOOPの多拠点展開をすすめていた未来予想(現 ソーシャルワイヤー)の資本と経営に参画しました。その後、シンガポールとCROSSCOOPを軸に東南アジア市場軸で成長を志す、日本人スタートアップへのハンズオン(資本と経営)支援に乗り出すことになった、という経緯なんですが。

さて、あれから11年あまりが経ちました。その後、ソーシャルワイヤーは東証マザーズ市場への上場を果たしました(シンガポール移住以降、今日までで唯一のIPO案件となっています)。そしてPan Asia Partnersはコンサルティング業のみに留まらず、自前でのPE投資も行っていきました。またその過程では、フォーカスをアジアに加えてアフリカへと伸ばし、社名(現 Asia Africa Investment & Consulting)も替え、アフリカのスタートアップ対象ファンドの組成・運営も成し遂げました。

僕自身は東日本大震災直後に出ていった世界一周で、南アフリカ共和国を経由してケニアへ渡り…現地で1週間を過ごすなかで、アフリカの壮大な可能性を目の当たりにしました。(その際に訪れたケニアの小学校の教室の様子とブログ https://katou.jp/?eid=281

 

2011年往時に夢中になって対峙していた東南アジアの可能性を改めて認識すると同時に、その先にどういった限界が待っているのか、アフリカ地域の勢いの本質をはっきりと意識したのです。

故に、己が新たなスタートアップに手も口もカネも出すのを2018年いっぱいで止めたのは、年齢的な節目、家業承継という新たなミッション発生、と共に『2020年代の消費爆発の主役は、中国でも東南アジアでもなく、インドとアフリカだ』と確信してたことも大きいのです。(世界一周時のケニア国内で気球から撮った写真)

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世界一周からちょうど10年… このたび資本と経営に参画したAnd Africa株式会社、当座のフォーカスは南アフリカ共和国の首都ヨハネスブルグにあります。事業内容としては、この地で宅配ロッカーのネットワーク事業を営みます。僕から、そして他の投資家の方々から調達した資金はここに投下します。

説明の必要がないほどシンプルなこの商いで、ヨハネスブルグを、南アフリカ共和国を、アフリカ各国を席巻していくつもりです。先ずはこれからシリーズAラウンドの実現にむけて汗をかいていきます。

本日、僕の役員就任と同時にシードラウンドの実施も発表 https://andafrica.co.jp/press/1448/  いたしましたが、後に控えるシリーズA増資の引受ご関心に限らず、And Africa株式会社に対して提案や情報をお持ちの諸兄よりご連絡を頂戴できれば嬉しいです。