Nスペ 新富裕層 vs.国家 ~富をめぐる攻防~に出場しました。

2020年5月25日

 

 

 

 不肖加藤、8月11日のCX系の情報番組 Mr.サンデーに続き、8月18日のNHKスペシャル「”新富裕層” vs.国家 ~富をめぐる攻防~」に出場いたしました。  https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009050139_00000

いやぁ貴重な経験をさせていただきました。
 
前週のMr.サンデーもありがちな海外移住者タタキ系の煽りテーマだったんで、要するにいま旬なナニなんだと思います。
そっちの番組については、オルタナで人気エントリにとなったこちらをご覧ください。
 
で、出場の感想というか、当事者としての結論は総じてMr。サンデーと同じです。
 
僕自身が番組の趣旨をわかった上で、己のこだわりや主張と違っている部分も乗り越えている=総じて知っていただける、というメリットがあるという判断でして。
そういった意味では、及第点以上でありました。
 
 
上記ブログでも書いてますが
『どうしてもシンガポールで個人投資家をしているってことを即ち「日本を捨てた」とか「租税回避」と結びつけて語りたいのが、おおかたの大手報道機関ですわな。
でも、僕らが更にひとまわり声を張り上げるには、その填めたい型の周辺で踊るも然りってのが、行動判断になっています』ということです。
 
ありがたいことに、いま日本の外から、アジアから、シンガポールから、次代の日本を担う日本人事業家を輩出していきたい、という僕の真意も放送してくれました。
 
 
以前から僕のことをご存知の方からは、
・金転がしと、事業家・起業家を一緒に語らないで欲しいと思いました。
・自己の金儲けだけの金融マンと並べて扱われていたのは、腹立たしいですね。せめて、「金儲けだけの移住とは対局に」などの枕詞をつけて欲しかった。
 
などの意見も寄せていただきましたけど、
 
僕としては作り手は明確にそれと分けて表現してくれていた、と思うのでまったく不満は残っていません。
 
 
番組のテーマとなっている「新富裕層」とされるリッチスタン。
リッチスタンとはウォールストリート・ジャーナルなどで、富裕層を専門に取材してきたロバート・フランク記者の造語で「資産100万ドル以上の新富裕層たちが集まる仮想国家」を意味するそうです。
 
で、いま世界に1100万人いるという「リッチスタン人」のうち、アメリカに次いで多いのが日本人で、190万人いるということです。
 
日本の人口の1.5%。まぁ100万ドルって1億円でしょ。
そらぁそれくらいはいますよね。ていうか、もっといませんかジャパン。
 
番組のなかでは、日本の「新富裕層」がシンガポールへ、アメリカの「新富裕層」がプエルトリコにそれぞれ移住した実例が紹介されていきます。
 
この傾向については、まぁ僕はここ数年は海外移住を煽る側なので、ポジショントーク的には全然アリ、としか答えませんよww いまのところは。
 
さて、6分程度の僕の出演部分は、ほとんどすべてがラングリッチの占部CEOを相手に、同社の使途不明金をめぐる、感情を露わにした激しいやり取りの部分となっていました。
 
もちろん占部ちゃんは真面目な経営者です。信頼しあっているからこそ、お互いにガンガン議論できる、ということなのです。まぁ加藤の大人気ない暴言ぶりに、親族系からLINEにて非難ごうごうでしたけどね。
 
僕のスタンスとしては、カネに、市場に、投機するのではなくて、経営者という人間に、スタートアップの資本と経営に、コミットして参画しているという、己の姿勢・こだわりがなんとなく伝わったんではないか、と思っています。
 
 
その他、クロスコープで握手してたのがこの時が移住直後の原永淳さん、名刺交換のお相手は視察にお越しのユーグレナCFO永田暁彦さん(初対面)でした。ありがとうございました。
 
ちなみに番組の事実上主役だった投資家の阿部公久さんは最高のナイスガイですYO!。いつも良くして頂いています。
 

 

とはいえドキュメンタリーはほとんどフィクションですね。悪意ではなく。最初からシナリオがあって、それに沿わない事実は放送しない。プロデューサー=演出のひとのつくりたいように作れるっていうのは、実感いたしました。
 
まる10日間、なんだかんだで70時間以上に及んだ密着撮影で、実際に使用されたのは僅か6分程度。ほんとたいへんです。
 
制作ディレクターの松宮さん、木下さんはおそらく3ヶ月ちかく、この番組のみにかかりきりでした。
シンガポール、そして西海岸に3週間以上の長期駐在取材活動、ほんとに頭の下がる仕事です。
 
東京では・・・
・成田空港に着いたところの出待ちから、そのまま錦糸町の東武ホテルへチェックインするところまでの同行から、その後のレストランでのインタビュー。
・朝早くからダックビル東京オフィスに集まって、「Fly Me to Minami 恋するミナミ」の制作会議、そのまま伊藤忠商事まで歩いて行く道すがらのインタビュー、
・ヘアサロンsatisfaction guaranteedでの後藤店長にカットしてもらいながら雑談撮影、
・ゴマブックス主催の「若者よ、アジアのウミガメとなれ」講演会の全撮影そして参加者へのインタビュー、
・クロスコープ青山でのシンガポール進出セミナーの模様、
 
撮影場所をシンガポールに移してからも・・・
クロスコープシンガポールでの、
・satisfaction guaranteed佐藤さんとの打ち合わせ、
・京都から、わざわざ加藤に逢いに来てくださった栗林さんとの面談の模様、
・クックパッド社との定例テレカンの様子、
・YOYO深田くんとのMTG、 (ほとんど撮影されなかった。3分程度)
・ソーシャルワイヤー定例役員会に参加する関・庄子・加藤の模様、
 
・ジュロンイーストスタジアムでのアルビレックス新潟シンガポールの試合の観戦、スタンドでのクロスコープ庄子ちんとの会話の遠景、
 
・NHKの要請に基づいて召集された、、、ラングリッチ占部ちゃん、ダックビル椚山さん、クロスコープ関ちゃんとのグレワー厨での「シンガポール・ライフについて語る会」
 
ダックビルオフィスでの、
・椚山さんとの長時間MTG、
・HUGS北浦ちんとの熱いMTG (直前になって・・・急遽撮影自体がキャンセルになった)
 
・沖縄料理店ミミガーでの世界級ライフスタイルの会、参加者全員のインタビュー。
 
このようにボツになったシーンは枚挙に暇が無く・・・。
 
放送されなかったシーンにご登場いただいた多くの皆さまに、この場を借りて御礼申し上げます。狭いシンガポール、これからも仲良くしてくださーい。