小さな会社の経営者への「社員旅行のススメ」

 
全国のオーナー社長の皆様、確定申告は終わりましたか。会社の決算に向けて利益処分は固まりましたか。

僕が経営してた頃のNIKKOでは、5年目(’97)くらいから13年目(’05)くらいまで1~2年おきに社員旅行に行っていました。だいたい第4クオータの中頃。
(現在の決算月はGMOグループに合わせて12月決算ですが、当時は6月決算でした)

初めてみんなで泊まりに出た頃は、それこそ全員で10人で熱海とかでした。後に多かったときはグループ120人で日光に行ったでしょうか。修善寺で全員参加の運動会を旅行にあわせてやったこともあります。利益が多く出たときはサイパンやハワイにも行きました (厚生費では3泊まで)。

国内の旅行は、人数はいつも違いましたが進行はだいたい同じパターン。

マイクロバスを借りて、金曜日の午後に会社前にバスを横付け、ビール飲みながら移動し、温泉に着いたら風呂入って浴衣着て、お座敷・お膳で温泉料理で宴会です。
瓶ビールで互いに注ぎあい乾杯。若手から幹部までめいめいに余興して、2次会でカラオケ行って、明け方まで呑んで語って、眠い目こすって朝ごはん食べて、二日酔いに悶絶しながら、一箇所ていど観光名所寄って、東京に帰る(帰路バスの中ではガン寝)のです。
これがいいのですww。
あぁ社員旅行って最高!!。思い出すだけで楽しい気分になってきました。

死語とかおっしゃる方もいますが「日本の組織」の良さを維持成長させる為の素晴らしい慣習だと思います。特に50人未満の会社には力強く推奨したいです。該当の経営層の皆さん、是非ご検討くださーい。
車座になって腹わって、みんなで、自分のこと、会社のこと、将来のこと語り合える絶好のチャンスです。

僕はいつもどのような状況の時も 人生を楽しむ ことが大事だと思っています。
同時に、いま目の前にある楽しいことは「今しかない。二度と還らない」とても儚いことなのだと思っています。

社員旅行も同じです。10人の時、22人の時、35人の時、64人の時、100人超のときも、それぞれ思い出深いですが、その時・その規模でしか得られないもの、一体感がありました。

人も組織も立ち止まらないので、明日は同じところにいません。だから一瞬一瞬が今だけです。だからこそ貴いと思います。規模も人数も仕事の内容も、いま在るところに留まリ続けることはできないのです。
これは人の成長においても同じでしょうか。

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僕は高校の同窓会や、大学在学中に起業した株式会社リョーマや株式会社ダイヤルキューネットワークの同窓会に進んで参加しています。主催したりもします。
人生のある時期、共に正面から向き合った戦友と旧交を温め、互いの状況をシェアすることは感動的かつ刺激的ですし、これからの人生の大きな糧になります。

その時々、集まる度に「あの頃のように、またこのメンバーでなにかやりたいねぇ」「もう一回会社を作ったとしたら」みたいな話題も挙がりますが、そんな話をしてる当の本人達も、そんなことはもうないことを知っています。

でも己も一員となって、みんなで「あの頃」に創ったグルーヴは、心と身体に刻み込まれ覚えています。

それでいいんじゃないでしょうか。
素晴らしいグルーヴを知っているからこそ、またそれを越えられるイメージが抱ける、新しいものを創っていける、と思うのです。