ANIME FESTIVAL ASIA 2008がシンガポールで開催
シンガポールに来て驚いたのが、日本のアニメーション、コミックの普及度です。
ていうか、上海、タイ、ベトナム、マレーシア、、国によって流行っているタイトルに違いはあるのですけど、総じて日本のアニメーション&コミックはアジアそれぞれの国で受け容れられ、ローカライズしてるんですね。(なんと現在、全世界で創られているアニメーション作品の60%が日本製だそうです)
2001年から店舗展開を始めている日系マンガ中心のショップチェーン COMICS CONNECTIONのシンガポール国内の店舗数は08年には19店、登録会員数は5万人を超えているそうです。伺うと英訳、中国語訳の日本のコミックがずらり並んでます。
今年7月からは、シンガポールのメディア産業のキーカンパニーであるメディアコープが運営するオンデマンド放送局MOB TVにてアニメーション専門チャンネルが開始されています。
こういった急速な普及の流れを受けて、今週末の11月22/23日、東南アジアで始めての日系アニメーションのコンベンションとなる ANIME FESTIVAL ASIA 2008(AFA08)-CELEBRATING THE DIVERSITY OF JAPANESE POP CULTURE- が、シンガポールのSuntec International Convention & Exhibition Centre(Hall 403&404)にて開催されます。イベントでは水木一郎アニキも登場し、大いに唄います。4℃森本晃司さんやガンダムの大河原邦夫さんも講演されます。
リリースによると、主催者はこのイベントを
ジャパニーズポップカルチャー X 東南アジアポップカルチャーのハイブリッド プラットフォームの確立を目標としたアジアにおけるキーになるグローバルイベントを目指す、と意気込んでます。
東京の東京国際アニメフェアや、ロスのANIME EXPOにあたるよなイベントになると面白いですね。
今回の動員目標は2日で5万人。けっこうな数です。
でもシンガポールで毎年開催されているCOSFESTなる大コスプレ・イベントの今年の入場者数が2万人(!)を記録したそうですし、
このイベントに先駆けて今年6月に行われたTOY&COMICコンベンションの入場数は14万人!を記録しているそうなので、5万どころか7,8万人は期待できるのかもしれません。
このAFA08に小社の椿進も、アニメーション産業セミナーでの講演/パネルディスカッションに、日系アニメ放送の巨人animaxのGregory Hoさんらと共に呼んで頂きました。この日程にシンガポールに居られる皆さんはよかったらお越しください!。
当日の椿の講演要旨は↑英語でさらり書いてありますけど、折角なので、AFA08ホームページには載っていないサマリをここでご紹介いたします。
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世界で注目されているアニメーションビジネスの現状を俯瞰いたします。
近年、日本だけでなく中国・東南アジア・中東において新しいアニメーションビジネスが立ち上がってきております。その現状と更なる発展にむけての課題を整理したい。
併せて、アジアと日本がさらに融合することで、新しいコンテンツ事業を創出する「アジアコンテンツ・コリドー構想(ACC構想)」などを説明したい。
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これを機に、日本のアニメーション企業のアジア進出にも注目しませう。