ラングリッチの取締役を退きましたが、Langrichは続きます。
2017年6月28日、わたくし加藤順彦は、Langrich Pte LtdのDirectorを退きました。
6年前の2011年9月に同社の取締役を引き受けたのは、その半年前に創業者3名から
・中学校の地元の同級生と大学の一つ上の先輩と3人で。
・3人とも代表取締役。
と聞いて、僕が【上から目線で全否定】したことがキッカケでした。
初めて逢ったそのとき…それなりに成功しつつあった3名に対して、その後、うまく行った場合にどのような悲劇が起こるのか、うまく行かなかった場合、どのように崩れるのか、を語ったことが因になったのです。
僕が長年、中小企業をやってきたナニで、
その座組み・パターンは(それこそ脊髄反射的に)1000%上手くいかない、と。
理屈じゃなく…確実にどっかで崩れる、と。
そういう仲良しサークルな会社、この20年で星の数、観てきた、と。
そんなことを語ってしまったのです。
そしたら、彼らから1週間後に加藤に資本と経営に参画してほしい、という連絡があったわけです。
(そのときのことをブログにまとめています。 http://katou.jp/?eid=304 )
取締役として経営参加してからは自分なりに最大の努力をして、会社を良い方向に持っていこう、と努めました。
まず当時の日本法人は創業者3名が33.3%ずつ持っていた!ので、いちど其れをガラポンして、新たにシンガポールに親会社を設置し、資本政策をゼロからやり直しました。そのうえでフィリピン法人、日本法人を傘下に置きました。そして将来性を買ってくださったベンチャーキャピタルKLab Venturesさんに第三者割当を引き受けてもらいました。
競争力のカギになる教材が、世の中で市販されてる教材だったので、それをオリジナルにすべくヒトメディアさんにも第三者割当を引き受けてもらいました。
■アルクグループのヒトメディア、オンライン英会話事業で ラングリッチと業務提携、英語教材開発でタッグ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000001673.html
新規参入を検討している大手企業からの買収オファーも受けるようになるほど、マーケティングに注力しました。
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しかし残念ながら力及ばず、僕はマネジメントの崩壊を防ぐことは出来ませんでした。予め…近未来にどんなことがあって経営が崩れるかを予測し、それが起こらないように先手を適宜打っていたつもりではあったのですが、結果として3人代表体制を維持しつつ事業の成長を続けることは、叶いませんでした。
2013年、退任した創業者の株式をヒトメディアさんに譲渡することで、事実上ヒトメディアさんの管理下としてラングリッチは事業継続の方向を模索していく方向となったのです。
そして2015年9月、ヒトメディア代表の森田正康さんがDirectorでもあったEnglish central社との株式交換によって合併、100%子会社となることを選択しました。
■オンライン英会話のLangrichはEnglish Centralと合併しました。
フィリピンはセブ島を拠点にナマの英語でマンツーマン指導を行うSkype英会話サービスを行ってきたラングリッチは、English central社が提供するトータルソリューションの一翼を担う役割となることで、英語を学習するお客様に対してより大きな成果をコミットメントすることができる、と考えたのです。
その後、English centralは昨年2016年11月に、日本において英語検定用の教科書や学習参考書を手がける桐原書店様と資本提携し、更に実用的な教材開発の途についています。
今年2017年4月からは、全国の高校で教科書副教材としての利用がはじまりました。京都産業大学ではEnglish centralを全学部にて導入していただきました。また京都大学ではEnglish central単体での単位認定が始まっています。
プロダクトにおいても、プラットフォームの刷新とHTML5化によるパフォーマンス改善、動画レコメンデーション機能リリース、単語学習機能の大幅な見直し、新認識エンジンの試作、AIを用いた会話練習のリサーチ開始など、着実に発展を続けています。
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不肖加藤は、このタイミングにてLangrichのDirectorを退任いたします。
で、僕は引き続き、持っていたLangrichの株式と交換したことで得たEnglish centralの株式のホルダーです。これからも株主として同社の企業価値の向上を見守り、意見していきます。
全てのお客様、フィリピンはセブで日夜教務に取り組んでいる講師の皆さん、協力・関係会社のみなさま、そしてスタッフの皆さん、6年間支え続けていただき、ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
English centralは、世界一の英語学習サービスを目指します。