人間関係を大切にしてこそ |ビジスタ 2004年6月号 インタビュー

2020年7月4日

勝手に文字起こし=デジタル化 をする自分のインタビューシリーズ。第一弾は月刊誌 Business Standard(ビジスタ |ソフトバンク・パブリッシング)2004年6月号。第一特集 「70 Leaders of the NEXT GENERATION  日本のビジネスに確実にインパクトをもたらす若手起業家70人」のわりと前のほう(18ページ)に載ったものです。

あれですね、往時は相次いでLENS MODE、秘書センター、ダブルオーワン(現ステックワイアード プライバシー事業)を始めたばかりで、日広も採用にすごく力を入れてたので、中味でもそのあたりを推してますね。

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加藤順彦氏 (37)株式会社日広 代表取締役社長

人間関係を大切にしてこそ、会社というものはうまくいくと思うんです

 

後悔しているわけではないんです。でも、たまに家業を継がなくて本当によかったのか、と思うことがあります。小学校5年生のときに創業者の祖父が亡くなり、葬式で参列者に「ぼん、きちんとお爺さんの後を継がなあかんよ」とと言われたことは強く記憶に残っています。

関西学院大学商学部に進んだのも経営を学ぶつもりだったんです。しかし大学は経営を教える場所ではなく、それなら意味がないと思っていた矢先、「ウェルカム・ダンスパーティ実行委員募集」というポスターを掲示板で見つけたんです。実際は大学ではなく個人の主催で、パー券の天売り係でしたが、ウブだった私は気がつかなかったんです(笑)。主催者は現ケイ・ラボラトリー社長・真田哲弥さん。それをきっかけに彼と親しくなり、学生起業家になった真田さんの仕事を手伝うようになったんです。

その後、真田さんの会社のメンバーたちが設立したダイヤル・キュー・ネットワークに私も出資したんですが、そのお金は親に借りました。その時点で、弟が家業を継ぐことになりました。でも、会社はすぐに行き詰まり、出資金はパーになった。ただ、現在のように広告業界にいるのは、ダイヤルQ2をやっていたからですよ。その縁で起業、ネット広告に進んだのも一連の経験と人脈によるものです。結局、会社がうまくいかないのは人間関係、そして人材だと思うんです。だから、いかに従業員を大切にするかが私の使命と思っている。それでこそ、顧客満足度も上がると思います。

昨年2月、クエスト・ネットワークス・グループと会社グループ名を変えたんですが、それは日広が親会社みたいなイメージをなくすため。現在は広告代理店業務以外に4事業を行っていますが、これまでは私が起業してきた。でも、これからはますます働きがいのある会社にするという意味でも、これからは社員たちに起業していってほしいですね。

DATA:

所在地/東京都渋谷区

資本金/1,000万円

従業員数/95人 (グループ4社連結、2004年6月期見込み)

売上高/60億円(グループ4社連結、2004年6月期見込み)

事業内容/インターネット広告、CD-ROM付雑誌・広告等取り扱い

PROFILE:67年4月7日  大阪府生まれおひつじ座  O型雑誌広告が主体だったが、1997年以降ネット広告に軸足を移し、同業界での広告取扱高は電通、サイバーエージェントに次ぐ3位。大阪出身だけに「お笑い」には目がなく、現在のお気に入りはドランクドラゴン

成功の定義とは:
金儲けや私欲を満たすことでなく、社会への貢献を第一義に考え、結果的に(新たな社会貢献の資本としての)お金を手にしている人

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