早稲田大学「シンガポールのITと社会」にてウミガメやってきました。

 

5月17日、、、27年ぶりに早稲田大学のキャンパスを訪ね、14号館5階の教室にて「シンガポールのITと社会」に招いていただき、一時間半びっしりウミガメやってまいりました。高田馬場駅から思ったより遠くて、ギリギリになり焦りますた。
(27年前はスイスイ徒歩で行ったような記憶でしたwが、、高田馬場からはタクシーでの移動を推奨いたします!)


この「シンガポールのITと社会」は某関西企業!の寄附にて14年続いている情報化教育科目の一つで、シンガポールを通して、未来を自ら創る意識を高める、という趣旨にて全学部・学年からの学生を受け入れているそうです。毎年夏には受講生がシンガポールにて現地研修をしておられ、今回招かれたのも、昨年夏、皆さんでクロスコープ・シンガポールを訪れていただいたことがキッカケとなっています。

ゆえに履修されている学生さんは商学部6名、政治経済学部5名、社会科学部3名、国際教養学部4名・・・などと多様な学部・学年(1年生から4年生)、更に大学院生もおられました。2009年~12年の4年間、関西学院大学商学部で非常勤講師を務めさせていただいて以来、大学の教室で講義をやらせていただくのは2年ぶりで、けっこう緊張しました。

が、、、授業の日は土曜日だというのに履修されているほど、、、みなさん熱心に参加されていたので、大声で講義しているうちに、逆にぐいぐいと教室を包むムードに引きずりこまれハッスルしました。いやー、とてもやり甲斐がありましたな。来年度も引き続きやらせていただく運びとなりましたので、今から楽しみです。

後学期は引き続き「アジアのITと社会」を開講され、中国、インド、ベトナムなどでの若者のIT利用、ITによる社会革新などを紹介しているそうです。

せっかく訪ねたので、ミーハーとは思いつつ、本授業を担当されている田辺先生とお約束の大隈重信像の前で写真を撮ってみたり。

講義の後は軽食をとりつつ、質問大会となったのですが、やはりシンガポールのこと詳しい!。ぜひその目でシンガポールをASEANをホーチミンのバイクを見てほしいです。 

昨日、講義の感想を頂いたのですが目を通しつつ、何度か胸が熱くなりました。
以下にその一部をご紹介いたしますので、将来の日本を担う若者からの感想をご覧ください。

>>5月17日講義の感想・質問>>

・ASEAN諸国は人々の生活にエネルギーが満ちあふれ、人口増加とともに需要が伸びる成長市場であり、シンガポールにヘッドクオーターを置き、ビジネスを展開していくべきだという主張がよく理解できた。高齢化はブランドチェンジが起こらないことを意味するとおっしゃっていたことが印象的だった。たしかに高齢者は決まったブランドを決めている。そのような変化が起こりにくい社会でビジネスをしてもつまらなくなるだろうなと今後日本に住んで仕事をすることに危機感を抱いた。

・加藤さんの投資家としての熱いマインドを知ることが出来ました。今までの個人的な投資家に対するイメージは、ディーリングルームで株や債券を扱うイメージ でした。しかし、加藤さんはこれから成長する業界を的確に予測することはもちろんですが、実際に投資する会社の社長がとれだけの意思力を持って仕事に取り組んでいるのかで判断する点が理論でなく「人間」に投資しているのだと感じました。市場の話や、成長企業の要件など投資に関わる面白い御話を頂戴すること が出来、非常に有意義な時間でした。本当にありがとうございました。

・加藤さんの刺激的なお話大変参考になりました。特に大切なことは、軌道に乗っている業界を選択する事が成功の近道であるということである。加藤さんは常に これからの世界を先読みされているという印象を受けました。カンボジアの土地を買い取って飼料を作っていることや、オンライン英会話ビジネスなどは、アイデアベースで考えることが大切なのではない。きちんと地産地消して、雇用をうみ出すこと最終的には、投資した元金の何倍もの金額を回収することができてこそ、意味のあることだとわかりました。

・加藤さんの今までのキャリアや、その経験から既存産業には限界点や社会的ルールができてしまっていることに気づき、新産業(IT広告)にシフトしていく話がとても一貫していて、ストーリーとして聞きやすかったです。外部要因やデータと、加藤さんのインサイトが交互にでてきて、とてもわかりやすかったです。
KLabやサイバー、セプテー二、GMOなど、知ってる会社の名前が多くでて、とてもワクワクしました。授業中に質問できずに授業後に質問させて頂いた際も、丁寧に答えていただき本当に嬉しかったです。ASEANの市場拡大に関してあれほど謳っていたのに、なぜマーケットが現在日本であるスタートアップに投資しているのかと尋ねさせていただいたところ、日本はテストマーケティングであるということで納得しました。その他のカンボジアの家畜業拡大を見越した農業や、今後のマネタイズなども可能性や勢いを感じ、とても面白かったです。本当にありがとうございました。

・加藤さんの貴重なお話を聞けることができました。ベンチャーについて、あまり知識のない私にとってはとても刺激的でした。ビジネス、盛り上がっている業界に注目することが大切とのお話が最も記憶に残っています。私は、業界が今どのような現状にあるかどうかの分析はやや結果論の部分があるのではないかと思っていましたが、加藤さんとの昼食会にてその疑問が解決されました。加藤さんの知見は驚くようなものでした。多くのことをご存じであり、統計上の数字も何度もお使いになり、説得力のあるお話ばかりでした。
大学の授業や、今勉強していることへの疑問が生まれたこともありましたが、確実な判断のためには、確実な知識が必要だと痛感し、より勉強への意欲がわきました。また、実際に海外の様々な地域に行って、見てきなさいというお話もあり、海外研修参加への意欲が高まりました。

・シンガポールで日系企業の進出のサポートと共にアジアに事業を拡げてらっしゃる行動力に大きく感銘いたしました。今回の授業で最も印象的であったのが、流行を見つけ尻馬に乗る事そして、それらを行動に移す事だと思います。将来東南アジアやアフリカなど途上国でビジネスを行
いたいため、今回の授業で習った事を参考に活かしていきたいと思います。

・ベンチャー企業の成功の秘訣を実際にシンガポールで活躍している方から聞くことができ、大変有意義な時間となりました。冒頭で加藤様がおっしゃっていた 「環境こそが人間を創る」という話がとても印象的でした。大学時代からの人とのつながりを大切にすることが、将来の自分の形成につながるのではと、加藤様 の経験を聞き感じました。

・自分で何かを始めるという意識に圧倒されました。現状を良くしたい、何かを変えたいという想いを持ち、実際に行動する事の大切さ、重要さを痛感しました。特に、あれこれ考え込んで実行出来ない事の無意味さを自分に言い聞かせていくべきだ奈と思いました。
シンガポールでの起業の利点を学ぶ事が出来ましたが、それよりも今後何かを始める際には、成長の波に乗る事、また成長の見込みがあるかを見極める事が重要だと分かりました。しかし、それよりも行動する事なのかな?と思いました。

・加藤先生、ご講義ありがとうございました。どのようにして、ベンチャー企業は儲けているのだろう。なぜ、ベンチャー企業は東南アジア市場への早期参入を急いでいるのだろう。なぜ、ベンチャー企業は可能性に満ちていると言われ、注目されているのだろう。なぜ、安定的な日本を捨てるまで、リスクをとって東南アジア市場に飛び込んでいく必要があるのだろう。はたして、東南アジアでビジネスを起こして、将来日本の大都市に帰って過すくらいの貯蓄を得られる保証はあるのだろうか。等。このように、先生の講義を受けるまでは、ベンチャー企業に対して、「なぜ」という疑問と、不確実性が多いビジネスイメージからくる「不信」がありました。しかし、ITを生かした、即得権益層に対する価格破壊の挑戦。東南アジアの人々が将来に抱く楽観的な心持。等、面白い話を沢山聞くことができました。ベンチャー企業は、不確実性が多いながらも、即得権益層に「挑戦」をしていくビジネスの面白みが味わえることできる。そして、閉塞感溢れる日本社会にとっては、必要不可欠なパワーであることを感じました。本日は、貴重なお話、どうもありがとうございました。

・加藤さんのお話は私にとって新鮮な分野だったのでとても面白く聞かせていただきました。私は文化構想学部に所属しており、世の中の動きをビジネス的な視点から見ることがほとんどありませんでした。今回の講義をきっかけに、もっと社会に対してアンテナを張って、どんな産業が伸びているのか、高齢化が進むとど のような社会になるのか、アジア諸国の動向はどうなのか、といったことに関心を持とうと思いました。

・加藤さんの話は非常に刺激的であった。アジアの成長と日本の後退。今後どのように、成長していくアジアにあやかるのかが興味深く、食事会の時に言われた「老人になるな。」という言葉が耳に痛かった。私自身、最近は思考停止のごとく徒に日々を過ごしていたからだ。