MICEですねぇ

2020年4月18日

みなさま、MICEってコトバをご存知でしょうか。

加藤はつい先日まで知りませんでしたが、
これはビジネス来訪客が多数来訪する分野の催しのことを総称した国際的な略語で、
・企業等のミーティング(Meeting)
・企業報奨・研修旅行(Incentive)
・国際会議(Convention/Congress)
・国際展示会、国際見本市 (Event/Exhibition)
の頭文字をとって MICE と呼んでいるそうです。

そいえば、シンガポールってやたらといわゆるソレにあたるものが多く開催されているんですよ。

道理で、小生の友人・知人に「ああ、シンガポールは前に学術会議で行ったよ」「アジア各国の支店の担当が集まるミーティングに呼ばれ・・」「業界のトレードショーに出店してね」とかってことで来星したことがある人が多いわけです。

こういうページもあるくらいでして、もとよりシンガポールってMICEの誘致には熱心だそうで。

統括しているシンガポール政府観光局(STB)の先日戴いた資料によると、自国の産業の大きな柱と位置付け、展示会を含めたMICEイベントの開発、誘致活動のため07年には約136億円!もの予算を投じているそうです。

ちなみに日本政府観光局(JNTO)等によると、実際に国際会議(参加者300人以上)の開催件数では06年の実績でシンガポールは世界第3位 というポジションです。

それにしても、不思議というか、例えば日本で展示会なんかをするのは日本自体が潤沢な内需をもっているから、内需への直接アピールっていう意味は理解できるでしょ。

けどシンガポールは440万人しかいない小国なわけで、地元に大きな産業も消費もないところで、企業が存在感アピールしてもあんまり直接的に意味なさそうじゃないですか。

つまり 来る企業・ビジネス客は、そのへんに意味を見出してない。

ズバリ「観光」。

実はシンガポール政府って05年に海外からの来訪者を、2015年までに年間1700万人(05年比2倍)とする目標を立ててるんですよ。いまの人口の4倍強です。

そしてその際の観光収入目標は300億シンガポールドル(2兆4000億円 05年比3倍)、観光関連産業で10万人の雇用創出を見込んでいます。

しかも計画の中でMICE来訪者で総観光収入の35%を占めようということなんだそうです。確かに!会社の経費で来た人のほうが、パックツアーの団体客より金遣いもいいし、客層も高いわな。ミニバーも呑んじゃうし。  合理的。

シンガポール政府と来星する外国人の目的は一致してるんですね。

一方で日本政府の「ビジットジャパン」キャンペーンで取り組んでいる目標は前も触れましたが2010年に1千万人です。
両国のインバウンドに関する取り組みは周回遅れくらいの差を感じますよね。
(参考;東京ディズニーランド&シーの来訪者数は06年度実績で2582万人)

↑JNTOによるとその、国際会議開催数って日本は03年まではアジアで首位だったそうです。 いまは世界24位です。・・・・ううむ 納得。

そういえば、今週はシンガポールではじめてのF1があるんです。勿論インバウンドの一環ですな。