行政・マスコミは起業家叩きを自覚せよ。

2020年5月14日

 
ライブドアのニッポン放送株35%取得から2月8日で丸5年経ちました。ニュースが届いた時の全身逆毛立った興奮、今も身体が覚えています。いま改めて見て、この記事中の「今後は広告収入の減少をにらみ、ユーザーからの手数料収入やコンテンツの直接取引など、インターネットを通じたビジネスモデルを考える必要がある」というコメントは当時のライブドア、堀江貴文さんの慧眼を如実に示す金言だと思います。
その後のライブドアとフジテレビの息詰まる攻防は
「 真相 ライブドアvsフジ 日本を揺るがせた70日」やWikipediaの記事などに詳しいのですが、結論としてライブドアはニッポン放送を買収することを断念しました。、、僕はあの事件を振り返ると一言「惜しかった」という感がいまも強いです。
もし、あの時ライブドアがフジサンケイグループの大株主になっていれば、間違いなく日本のメディア産業の歴史軸は大きく変わった、と思います。楽天とTBSについても同じ所感です。本当にもったいなかった。

それにしても検察を含めて『彼ら』は翌06年1月16日にタカポンを不当に逮捕し、ライブドアを強制的に上場廃止→破綻させたことで、この2006年に日本のネット・ITを含むベンチャー市場全体を破壊したことを自覚してるのでしょうか。
あのとき多くの若い起業家をスポイルしたことが、ここ4年の日本の衰退にそのまま直結してると感じざるを得ないのです。

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因みに06年のタカポン逮捕を皮切りにネットベンチャー株がわずか一年弱で軒並み1/10(筆者の感覚平均)まで時価総額が下落(ヒドイのは1/100級)してしまったことで、当時私の経営していた会社のお取引先(広告主)はみな信用の収縮&コストの削減に追い込まれました。

 そして結論として広告費がゼロなったり上場廃止や事業撤退という憂き目に至ったのでした。まぁつまり小生は06年~07年のネットベンチャーの崩落こそは『官製不況』そのものだったと思っているんです。