アジアは一つなんじゃなくて「いろいろ」

2020年5月14日

 
この週は東京滞在。3日間オフィス缶詰で会議だし、外は寒くてて指かぢかんちゃってiPhone上手く使えないし、でtweetは少なめでした。

そんななかで酒井英禎さんによるブログ Rails で行こう!にあるエントリ 裸の王様、日本人 を読んで、しみじみ思ったことがあります。

日本人であるという利権に必死にしがみついて暮らそうと」
うーん、利権ねぇ。

まだ僕はシンガポールの地で「わーこの人は優秀な人だな」と思った人には、ごく数人しか出会えていません。・・たぶん総じて国民の能力レベルは日本とそんな差分ないんだろな、と思ってます。

しかしシンガポールでは国民というだけで同一の労働でも出稼ぎの外国人労働者より、所得はフツーに2倍は多いんです。住居費も半分~1/5以下です。 そして、これこそが 国家の力=国力 なのだ、と最近感じています。

何故、雇用側はわざわざ倍の人件費をシンガポーリアンに払っているのか、というと在シンガポール企業は出稼ぎ外国人を雇う雇用枠を政府から貰うために、シンガポーリアンをある程度雇用しないといけないからなんです。

当方の投資先でも、外国人の(頭脳)労働者を長期で固定雇用するためにはEmployment Pass(EP)を取得しなくてはならないのですが、人材開発庁(Ministry of Manpower)から絶え
ずシンガポーリアンとの雇用数バランスが問われています。

一方で政府は国民の為だけに格安の公団を大量に用意しています。いま僕が住んでいるマンションと同規模の広さの公団(HDB)なら1/5以下の格安で借りられるのです。

明らかな自国民の保護。でも・・当たり前ですよね。シンガポールは移民・外国人が定住者500万人の1/4もいる国ですが、そうしないと「いったい何の為の国家なのか」ってことですよ。それが国力なのです。

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さて、米軍基地の普天間移転問題で、我が大阪の橋下徹知事が関空への移転をほのめかしてくれました。

僕は奇抜なパフォーマンスだけではなく、実際に結果を出している橋下徹さんを高く評価しています!。長い間、大阪府は日本最悪の財政状況の自治体でした。その大阪を荒療治で08年度決算では11年ぶり黒字転換、百億プラスの結果が出ています。もちろんあらゆるコストを止めたわけですから、黒字になって当然と見る向きもあるでしょう。しかしその行動力たるや大したものだと思います。

だからこそ、水都構想も、カジノも、場合によっては基地の関空移転(!)も、どんどん検討してほしいし、ぜひ近未来には地方主権型道州制の実現に向け活躍してほしいなぁと期待しています。

1当初は僕も、橋下徹氏をノックや青島幸男と同様のタレント政治家としてしか見ていませんでした。どっこい彼は立派な政治のタレント(才能ある者)だったのです。これはバカ役者と役者バカほどに違うと思っています。引き続きのご活躍を祈念しています。