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藤子・F・不二雄著「あのバカは荒野を目指す」を巡る40年今昔。

 

中学校1〜2年(1980年前後)の頃に、藤子不二雄さんのSF短編集を読みふけってたことを、31〜32歳(1998〜99年)になった頃になんかの拍子で思い出したのだろう。

  

 

22歳の時分に何度か、その内容について振り返ることになって… 

激しく印象に残っていた、或るSF短編マンガの「内容」のことを(当時、営んでいた広告会社)日広の採用説明会や社員研修で思い出しながら、語ることがあった。

 

 

いつだったか… のちに第一号たたき上げ取締役になったサトケンからこう言われたのだ。 

「加藤さんが中坊の頃に読んだっていう…藤子・F・不二雄さんの短編マンガ、ネットで調べてもみつからないです。どんなタイトルだったんですか。」  「え、そうなの?!」  

  

(いやぁ…でも僕はコマ割り・セリフまで割と鮮明に覚えていて、ないなんてことはないはずなんだけど)

と思いつつ、そのあとけっこうネットで調べてみたんだけど、残念ながら…そのSF短編マンガもタイトルも見つからず、僕はサトケンに答えを打ち返すことが出来なかった。そして、いつしか記憶から消えていってた。

 

 

 

********

 

1988年…大学3回生になったあたりから、それまで疑ったこともなかった実家の商いを継ぐコースにそのまま乗るのか、

設立から共に創り上げてきた学生企業リョーマや垣間見ていた東京でのベンチャーの彼方に向かうのか、

深く懊悩するようになった。 

  

  

親に期待されていることは分かっていた、自分でも納得していた。にも拘わらず、どうも家業後継がまったく面白くないような気がしてならなかった。しかし道理で考えても、情緒的にもそっちに行くべきだ。

 

で、其のSF短編マンガの「内容」を思い返すようになった。

もし未来の自分が目の前に現れて、いまの自分に「実家の商いを継ぐ方向にいきなさい」と忠告してきたとしたら、自分はどうするのか。

 

僕は13歳の頃に読んだ…あのマンガの「内容」を、セリフを思い返した。そして励まされた。

  

悩み悩んだ挙句、行手がたとえ荒野と判っていても、100回…同じ選択の機会があろうと、僕はその道=家業を継がず上京する、ダイヤル・キュー・ネットワークに参加する道を選ぼう、と決断したのだ。 

 

 

 

果たして、上京して半年…大学を卒業して僅か1か月で、その会社は破綻した。

 

自部署のメンバーは1名を除いて全員、営業譲渡先に連れていけないことが決まっていた。

ゴールデンウィークの直前、24歳で部長だった僕は歳上の6名の社員ひとりひとりに会社も仕事も御仕舞であることを半泣きで伝えた。かたや自身の受け皿会社への転籍は、僕の居ない席で決定していた。ドナドナの仔牛だ。

 
でも僕は一年以上懊悩して出した決断に従って、東京に留まる肚は括っていた。大阪のザイルはとうに切っていた。

だから実弟が家業の行く末を慮って己の人生のコースを変更するって想定外の事象が起こることもあり… のちになって幾つか反省はしたけれど、あの決断についての後悔はなかった。

 

http://nagakoshi.co.jp/contents/reports/interview010_3.html  

 

********

 

昨日(2019年6月28日)、引っ越しの作業で書類を整理してたら、99年に岡本呻也さんからの取材で僕が喋ったことについての、文字起こし正誤確認の一部がひょっこり出てきた。20年も前のメモ…懐かしい。

  

!「あのバカは荒野を目指す」 !

  

なんと岡本呻也さんは、僕がばーっと喋っていた…あの或る短編SFマンガのタイトルを調べ至っていたのだ。

そのマンガだ。急ぎググってみたら出てくる。藤子・F・不二雄先生の。取り急ぎ、購入してダウンロードしてみた。間違いない。40年前の、あのときのままだ。

 

 

コマは潤む。タイムマシンか。

 

このマンガに出てくる貴方は誰なんだ。

 

 

僕は嬉しすぎて、facebookメッセンジャーでサトケンに繋いだ。

 

 

岡本さんは、あのバカにやらせてみよう、と思った?のかな。

 

嗚呼とにかく… なにかをやってみたくなった。ひと花さかせられないものでもあるまいよ。

 

 

 

Posted by 加藤順彦ポール | comments(0) trackbacks(0)
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