世界一周19日目(5月29日)|マサイ族は電子マネー流通システムM-PESAで決済
5月26日、マサイマラ国立公園からセスナ機に乗ってナイロビに戻り、そこから第二のサファリの地であるアンボセリ国立公園に向かいました。
加藤、鯉ちゃんとガイドのDavidと三人でクルマに乗ってオフロードをぶっ飛ばして6時間。 (URLは動画)
https://photos.google.com/photo/AF1QipMfwchXHyya5pg5BPPymm3BkYIgTe-UC8vYBJs1
アンボセリ国立公園に着いた頃はもう夕方になってました。
この公園は標高5895mのキリマンジャロのふもとにあります。
この日は綺麗に山頂が拝めました。
さて一夜明けて27日朝。遂に待ちに待ったマサイ族の集落へ向かいました!。
おおおおおお、牛糞で出来てるというお宅がたくさん見えてきました。
到着。まずは!30名以上の皆さんから唄と踊りで歓迎を受けました。うわーwww。
では、その一部を、こちらの映像でどうぞ。皆さんたまに飛んでますけど、マサイ族の男性は垂直に高く跳ぶことを競うそうです
訪れたマサイ族の集落は総勢127名/47世帯。歓迎をうけ、少々照れ臭かったです。僕らも混ざって記念撮影。
コストは写真とり放題&集落や火起しデモ(こちら作業中→ 着火した!)+お手製の御土産販売会の強制参加で二人で40USドルでした。 お土産は結局70USドルくらい買いましたけど…汗
集落のリーダーの御宅にご訪問。内装ももちろん!牛糞で固めて造られています。マサイ族のしきたりをいろいろ伝授してもらいました。
こちらは寝室です!。
そして集落から500mのところに建てられた小学校を見学。
校舎と制服は日本人の寄付によって出来たそうです。授業は算数とスワヒリ語、英語がメインです。みんなが話せるようになるので日本人より英語習熟度はかなり上ですよ!
アルファベットの唄や掛け算の演習をみせてくれました。生徒は総勢52名。 楽しかったぁ。
ところで、僕はどうしてもマサイの人に確認したいことがあったので、お土産を買わされている間、案内してくれていた方々に訊いてみました。
『マサイ族の皆さんは携帯電話は持っているのか。そしてM-PESAを使っているのか』ということです。
お訪ねした二人がふたりとも、それぞれに『Yes, of cource !』 ぎゃーww やっぱり噂は本当だったのね。
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ケニアは、携帯の普及が劇的に進行しているアフリカの中でも、特に利用が高度化している『モバイル先進国』です。しかもこの国では、世界最先端と言っても過言ではない、モバイル電子マネー流通システム【M-PESA】がたいへんに普及しています。
携帯電話からSMS(ショートメッセージ)を送ることで、ケニア中にある代理店(エージェント)での手続きを通じて送金、預金・引き出し、支払いをはじめとする金融取引を行うことが可能になっています。
詳しくはこちらのブログをご覧ください。とにかくナイロビ市内は勿論のことケニア全体に隈なくエージェントの店舗が設置されています。
◆太田英基さんのブログ;アフリカで普及する革新的モバイル電子マネーサービス「M-PESA」
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アンボセリを出て、クルマでナイロビへの帰り道。
僕らはナイロビ最大のスラムであるキベラを訪ねました。太田さんと会食した際に、共有していただいたケニアの巨大スラムです。
(太田氏のキベラ・レポートも合わせて)
ひどくビビリながら、中に入ったのですけど、想像以上のひどい生活環境ではありましたが、皆さんの表情は明るく、殺伐としたムードも感じませんでした。そうそう、キベラについては太田英基さんのブログがかなり詳しく解説されています。
しかし…そのキベラスラムの中にも非常に多くのM-PASAエージェントがありました。
100mほどの短い小道にも↓こんな↓のが最低2店はあるのです。(上の写真にも左手に映っていますね)
ケニア最大手の携帯電話キャリアSafaricomとそのパートナーであるvodafoneの手により開発された M-PESAは、既にケニア人口の3割以上(1,300万人超)が登録する電子マネーの流通=モバイルバンキング・システムです。
まさにキベラスラムに住むような貧困層や、近代文明から距離を置いているマサイ族の皆さんまで、従来の銀行口座を持たない方々にも幅広く使われているのでした。
どうやらマサイ族の皆さんも、大方の成人はこのM-PESAアカウントを持っているようです。
電気が来ない牛糞製の薄暗い彼らの家の中で、
マサイ集落のリーダーが携帯をいじりながら繰り出す、流暢な英語の説明を聞きつつ、、、こりゃめちゃめちゃクールな時代に完全に突入しているなぁと痛感しました。
ディスカッション
コメント一覧
いつも楽しく拝見させていただいています。
ケニアでの携帯電話・電子マネーの普及のお話、とても印象的でした。スラム街や集落など、電気がないところにも携帯が普及しているとのことですが、充電などはどうしているのでしょうか?電子マネーの件は、国の発展のフェーズに技術フェーズが追いついていて、一見??に思えるのですが、ケニアで電子マネーが普及した背景にはどういった理由があるのでしょうか?