雑感
21世紀に入ったあたりからの5年…ライブドアショック(2006年)までの間、 僕には新しい世の中を創っていく端くれの気概と自負があった。
毎年120%以上成長していた広告会社を営んでいた。
来る日も来る日も、売上・社員数・目標(KPI)・利益・理想の実現を追っていた。
野望のようなものに駆られていた。
そのための組織… カンパニーを積み上げていくことを我が事として、心底楽しんでいた。
あの頃の記憶と記録を辿ると、それがありありと思い返される。
己の声がこだまする。
そのリセッションを契機に、それらはガラガラと次第に、やがて全てがひっくり返った。
気を取り直して、2008年にまたひとりからやり直して…もう11年が経ったわけだけど、辿ってみれば、あの心持ちは過去に置いてきたことに気づかされる。
今はまた目の前のことに日々懸命に取り組んでいる。
関わる多くのことで、さまざまな目標を、成長を追ってきた。
でも、あのNIKKOの頃に追っていた心持ちとは… 大きな差異がある。
どちらが正しいとか、尊いとか、はない。
ただそれが分岐に価値観、時間の過ごし方から、風貌までも多くのことが変わったことは違いない、と感じた。