情報サイト【HALCoMSC~人生100年時代の幹細胞治療~】始めました。

2020年5月24日

 

2015年にシンガポールに設立し、2017年からは大阪の家業(マルイチスチールセンター)の100%親会社と位置付けている ToGEAR PTE.LTD.では、昨年6月より新規事業として、20代のロシア人をドナーとした 他家/骨髄由来の間葉系幹細胞である 金太郎細胞のクアラルンプール(マレーシア首都)での点滴投与をご案内しています。

 

お蔭様でToGEARとしての8月の事業開始以来、5カ月で20名内外のお客様へのご案内を実施してきました。
(金太郎細胞自体は、2012年以降これまで世界各国の方々を対象に1900回以上の施術実績があります。)

 

たいへん残念ながら新型コロナウィルス禍により、3月14日のご案内を最後にご案内を停止しており、5月16日現在、多くのお客様にお待ちいただいている状況が続いています。

 

そんななかではありますが、新型コロナウィルスが新種の感染症であることもあり、昨今は改めて、ヒトのもつ自然免疫/獲得免疫、サイトカイン、あるいは幹細胞の役割等について、日本のみならず世界でも大きく報道されることが増えてきました。

 

何度か、このブログでもお伝えしてきたとおり、金太郎細胞の点滴投与は、日本国内で認められている間葉系幹細胞を用いた治療の範囲ではないため、羽田・成田或いは関空から6~7時間も離れた位置にあるクアラルンプールまでお出ましいただきご案内しています。
点滴それ自体は1時間もあれば済むものなのですが、そのために総行程で現地2泊を確保いただいてるのが現状です。
ご案内している私共としては、 時間的にも経済的にも少なくない負担に対して、十分に見合う健康や寿命に対する投資リターンがある、と強く自負しています。

 

が、まだまだ『間葉系幹細胞』『他家細胞』『骨髄由来』といった特長について十分な情報が得られる環境にはない日本において、有益な情報が得られるメディアをはじめよう、ということで、
この5月より新たに、HALCoMSC~人生100年時代の幹細胞治療~ というサイトを開始いたしました。これを機にぜひ本ブログともあわせてご閲覧いただければ、と存じます。

 

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さて
このほど近畿大学の研究チームが再生医療に使われる骨髄由来の間葉系幹細胞の新しい老化メカニズムを発見した、というプレスリリースを発表されました。先ずはすばらしい内容なので、ぜひお目通しいただきたいです。
■ 再生医療に使われる骨髄間葉系幹細胞の新しい老化メカニズムを発見  細胞老化を抑制するなど、再生医療技術の発展の可能性 近畿大学 https://research-er.jp/articles/view/86819

 

これを読むに、加齢によって劣化した間葉系幹細胞を再生医療に使うと、活性酸素の発生源となり…むしろ更なる老化に繋がるのではないか、とも読めると感じました。大注目したい研究です。

 

日本においては、法制度によって、骨髄由来の他家間葉系幹細胞の点滴投与を行っている医院、クリニックはありません。 銀座、表参道に数多く…アンチエイジングを謳った間葉系幹細胞の点滴投与を販売しているクリニックは多いですが、そのほぼすべてがご自身の細胞(自家細胞)を抽出し培養する間葉系幹細胞の点滴投与となっています。
しかし近畿大学のプレスリリースにも明記されていますが、遍く人間の体内にある間葉系幹細胞もまた、加齢によって機能劣化します。 これは避けられません。生物としての人間の生理であり、道理であり、運命です。永遠の命はありません。

 

いっぽうで日ごろから健康管理こそが最も重要なタスクである、世界中のトップアスリートも間葉系幹細胞を用いたセルフトリートメントを、ご自身の健康管理に日常的に採り入れるようになりました。いまや常識となっています。 私自身は 20~30代のアスリートが自分自身の体から、間葉系幹細胞を抽出培養して、点滴投与するのは、体調の管理や健康の増強に大いに効果効力があると思います。 その最大の理由はドナー、すなわちご本人自身がまだ若いからです。

 

逆に理解が困難なのは、日本でアンチエイジングをうたう多くのクリニックが50代~80代の顧客の体から細胞を採取し、そこから間葉系幹細胞を抽出培養していることです。 その間葉系幹細胞は加齢によって機能劣化しているものです。 しかもこのたびの近畿大学さんの研究発表によると【活性酸素の発生源】になり得ると思います。それ大丈夫でしょうかね。

 

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北條元治先生が、「再生医療で「永遠の美」や「不老不死」は実現するか?専門医が解説」という記事を、AERAに寄稿されています。 いろいろなことが再確認できました。お時間あれば、ぜひこちらも。 https://dot.asahi.com/dot/2020031000052.html?page=1