アジア経済倍増構想で「国境を越えてアジア全体で成長!」

2020年5月11日

前回11日のブログにてすこし触れた、東南アジア(ASEAN)首脳会議ですが、結局!翌12日の親タクシン派(UDD;赤服軍団)の開催ホテルへの突撃乱入が因でなんと会議途中にもかかわらず中止に追い込まれてしまいました。
いやぁ相当かっこわるくなっちゃったなぁ・・タイ政府も。

それにしても、かなーり残念賞モードだったのが、このASEAN会議にて、先の講演で披露していた「アジア経済倍増構想」のコンセンサスを取り付けようとしていた、我が国首班の麻生太郎さんです。

せっかくの晴れ舞台が順延になってしまいました。振り仮名つきのプロンプターも使い慣れてきたのに。

(ところでこの御仁、加藤がバンコクに行っている間に、なんと50兆円!もの日本の上場株式の政府保証枠を用意する政策を追加で投げ込んでいました。

ワハハ、東証一部の時価総額はいま約270兆円内外。マジで50兆円も買っちゃったら政府が一部上場企業の発行済株式総数の20%弱を買い取る計算になります。なんでもありなんすね。・・・そんなこと決めてるより自然GDPを引き上げる施策をちゃんとやるべきだと思うんですけど。

今回の補正予算&追加経済対策はこの他にも、場当たり的な財政刺激策がでてます。これらは我が国の経済の屋台骨を太くすることにはつながらないんじゃないか、と按じています)

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曰く 「国境を越えてアジア全体で成長する!
首相が自らぶち上げたことは素晴らしい。勇気10000倍です。
正しい。間違いない。それしかない。大いにその通り だと思います。

21世紀はアジアの世紀です
加藤は、目覚しい経済成長を遂げていくアジアを機軸に「日本はアジアの一員として成長する」と、日本企業がはっきりと示し、具体的に行動していくことこそ、今後のビジョンとなる、と確信しています。

すでに世界の実体経済の牽引役は中国・インドに移っています

中国・インド・台湾・韓国・・年初来、猛烈な勢いで株価が戻っているのもまたアジアです。

日本ではこのたびの金融恐慌以降、欧米先進国からの外需への輸出依存が問題視されています。

私はここでほとんど伸び代がない国内内需の拡大に注力するのではなく、成長著しいアジア各国へ日本企業が直接進出を図ることにより、アジア全体視座の「内需」を創造すべきだと考えてます。

我が国の中で猛烈に進む少子高齢化と、我が国の外で進むグローバル経済の進行とへの対応策はこれしかないと思っています。

この2020年までにアジア経済の規模を二倍にする というアジア経済倍増構想。

おもわず池田内閣の歴史的成果である国民所得倍増計画を思わせる響きです。かっこいい。

麻生さんはASEAN会議直前の9日の記者会見(講演)で「新たな成長に向けて」 と題した講演を行い、その中で日本の「未来開拓戦略」を提示しています。

・中間所得層が増加するアジアを「21世紀の成長センター」と指摘 し
・官民連携してアジアの成長を促し
・その効果を日本の雇用や技術革新に繋げる と表明しています。

おお!

中国・インド・ASEAN諸国、、、これから中長期的なアジアの成長は間違いないわけですから、日本は、日本企業はその流れに参加すべきなのです。そこで我が国が雇用や革新に繋げられるのであれば万々歳ぢゃありませんか。

そして、そのためのアクションとして
・アジアのインフラ(交通網)整備向けの民間投資促進を目的に、テロや紛争を担保する2兆円の貿易保険枠を新設 し

・日本のODAを活用したアジア域内の工業団地や物流網の整備を、アジア諸国が連携して総合計画を策定することも提唱 しました。

うううう、なんか各論がよくわかんないけど・・・具体的っぽいからまぁいいか。

だって「日本はアジアの一員として成長する」ということが国策になりそうだからね。それはすごく良いことだし。

しかし・・・・麻生さんは、この会見で同時にこんなことも言っています。

「この実現により、我が国は2020年までに 国内総生産(GDP)を120兆円増やし、環境・医療で400万人の国内雇用が創造できます」

???
それはスゴイ。いやスゴ過ぎないか。GDP120兆円増やすって、えぇとちょっと荒唐無稽なような。

日本がどう関わろうとまったく関わらなかろうと、2020年までにアジア経済の規模は勝手に二倍になるとは思うんだけど、それと400万人分も日本で新しい仕事が出来る理屈はだいぶわかんない。

続きは順延になっちゃった晴れ舞台で聞けるのかな。
それまでに僕も総理お得意の英語が聞き取れるようになってればいいんだけど。