satisfaction guaranteed。シンガポールから世界に挑みます。

2020年5月14日

 
私、加藤順彦は2011年11月16日付けの払い込みにて、SATISFACTION GUARANTEED PTE LTDが実施した第三者割当増資に応じました。今回は同社は日本円にして、約2.5億円の調達を行ったのですが、私個人として、その総額の約10%超を担いました。

この資金はこれまでのsatisfaction guaranteed(以下sg)のブランド肖像権を持っていた株式会社エスワンオーからの全権利の買取り、及び今後の店舗出店やモノづくり、そしてグローバルなマーケティングコストに活用いたします。

先日来、これら報道も出ているのでご存知の方もおられるかもしれません。
■ fashionsnap
■ NNA.ASIA

去年7月にngi groupさんから、未来予想の株の譲渡を受けた時も、これまでの15年の40社弱の未公開ベンチャー資本参加の半生の中で、前例ないほど金額そのものがでかくてビビったのですが、、、今回は、振り込む時は総額もそのとき以上となったので、ぽちっとするときは流石にドキドキししました。

しかも、今回は第三者割当増資をお引き受けいただいた天下の伊藤忠テクノロジーベンチャーズさまと同じバリエーションだもんね…。ちょいとのぼせましたよ。

概況は報道の通りですので…ここでは加藤の視点からみた、第三者割当増資の位置付けと意味について、お知らせいたします。

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SATISFACTION GUARANTEED PTE LTDはシンガポールを拠点に、昨年6月3日付にて、sgをアジアに展開する販売会社として生まれました。

もともと、佐藤俊介さんとの出会いはソーシャルメディア。昨年1月9日に、東京で開催した僕のブログ&twitterのフォロワーさんと呑む会に参加された佐藤さんとのやりとりがキッカケでした。

当初は
・ベンチャーなのに…アパレル! (在庫が厚い、アシ=賞味期限が短い)
・しかも日本製 (円高は益々進む。そもそも日本で生産などナンセンス)
ということで、加藤としては、むしろ絶対に上手くいかない!と事業性そのものを否定する上から目線から…入ったのですが、、

お話しをするたびに、佐藤さんの
・ たぐい稀な独創的ブランド・アイデア
・ 日本の縫製・素材加工の技術の高さに関する深い思い入れと造詣、
・ ソーシャルメディア(facebookページ。10年1月当時、既に2万人超のファンがいた)への取り組み、、、
…加藤に反論し喰らいついてくる勢いに魅せられ、惹き込まれていきました。

いつしか、
加藤が従前から夢想していた、理想型の
・日本の経営者を、シンガポールに、会社ごと持ってきて、
・日本発祥シンガポール発信の、全世界に向けたビジネス創造
を行うことで
・日本を外から揺さぶり刺激を与える、ことが出来るのではないか、
と思い立ち、それ以来は…逆に佐藤さんに猛アタック。

そしてfacebookファン数の分布の多かったASEANの中心であるシンガポールでなにかはじめようぜ!と、(特にすることも決めないままに)シンガポールに販売会社的な位置付けの合弁会社を、佐藤さん(エスワンオー)70%、加藤30%で設立するに至ったのです。

ときにsgのファン数は、既に10万人に届かんという勢いで伸びていました。
僕らはシンガポールでの販売会社の設立&期間限定店舗のオープン、そしてそのとき初めて「facebookページのファン数が飛びぬけて多い」ということを同時に発表し、世の中にノロシを上げようと、準備を開始したのです。

2010年9月30日、、、、その日が来ました。
シンガポールのTanjong Pagar Rdの一角に5ヶ月限定のアンテナショップを開設し、今後のASEANでの展開の第一歩をアピールしつつ、あわせて、この日初めてsgがfacebookのファン数が12万人を超えていることを公表したのです。

私たちの仕掛けは、見事に作動しました。
まさに、facebookが万を持して日本に上陸せんというタイミングにて、多くのメディアに取り上げられることになったのです。

その後、3月の渋谷PARCO Part1出店、8月の新宿伊勢丹メンズ展開…と確実な地歩を築きつつ、、今回のエスワンオーからのsgの分離、シンガポールへの本社移転を実現するに至りました。

その道のりは決して平坦ではありませんでした。(震災もあったし、ね。)

単なる資金調達ならば、様々なオプションはありました。
しかし事業資金と同時に、私たちが、これからファッションの、ブランドのビジネスを、ソーシャルをメディアとして、全世界で展開していく上において、、の真の意味でのビジネスパートナーを見つけることのハードルがとにかく高かった …のです。

そういった意味で、伊藤忠さまというのはsgにとっての最上のお身内である、と確信しています。

私たちは、繊維における高い知見とネットワークを持つ伊藤忠グループのネットワークを活かし、よりアジアへのビジネスを加速させ、高いブランドエクイティの構築に注力していきます。
改めて、この最良の縁談をゼロから紡ぎあげ、実現に漕ぎ付けた社長佐藤俊介さんの、この一年の結果を、パートナーとして讃えたい、です。そして、ありがとう。

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さて僕個人としては、今回の第三者割当増資にあたり、当初のシンガポールの販売会社しての同社が、ブランドエクイティを全て持つメーカーにそして将来株式上場を目指すポジションに役割を変えるに際し、佐藤さん自身にシェアを多くもってもらうべきと考え、設立時の簿価にて、いったん加藤の当初持分の大半を佐藤さんに譲渡いたしました(持分は30%→12.5%へ)。

んで!僕のsgに対する不退転の気合を、新旧ステークホルダーにはっきりと示すための【根性焼き】として、伊藤忠様と同じバリエーションで買い増すことにしたのです。
バリエーションを大幅に上げての買い増し。我ながら、いい感じでクレイジー。上出来です。

いよいよ第二幕。これからも一緒に走っていこうぜ。

※ Facebookのファンは昨日11月23日、70万人に到達しました。これはファッションブランドでは日本一のファン数です。全世界ファッションカテゴリでも現在43位。(Stylophane Search Fashion Index )。引続きの応援よろしくお願いいたします。