09年 加藤の見方は 円高・株高

正月3日付けの日経アジア版本紙に「2009 私の見方」という日本を代表する経営者・有識者の皆さんの日本の株価と景気の予測が掲載されていました。
ということで正月なんで、いきおい加藤もやってみます。

最初に結論。
加藤もまた09年は世界同時不況の様相が強まると見ています。
そして相対的、消去法的に日本の存在感は大きくなるとみます。
ということで今年は
円高&株高 ではないでしょうか。

日経の「私の見方」に倣って、予測いたしますと
対 円ドル相場は、6月末時点で 85~90円
         12月末時点で 80~85円 

更にもう一段のドルの暴落もありえるのではないか、と考えています。75円とか。
それほどアメリカは深刻に見えます。米国の経済低迷は年内はおさまりそうにないです。

故に日本も対米輸出が急減速。日本も実質成長率のマイナス成長は避けられないと見ます。国内は引きづられ、個人消費も下がります。消費者物価上昇率も賃上げ率もマイナス。内需はもとより少子高齢で漸減中。 ということで
09年の日本の実質成長率 は▲1.5% 程度ではないでしょうか。

かたや
株式ですけど、世界金融危機の日本経済(民間企業)へのダメージは比較的に軽いと見ています。この3月期には膿を出す企業が多そうなので、3月から4月に底が来そうです。

日経平均株価は、
高値は12月末に 12000円超 に回復 (特に海外からの投資が増えそう)
安値は4月上旬に 8000円 くらいではないでしょうか。

日経平均の予測、もっと高めにおきたいんだけど、いっぽうで円高を予測しているので、円高で業績下がっちゃう銘柄も多いことを考えると12000円くらいかな、と。つまり平均株価は上がるんだけど、輸出関連系企業は個別に結構きついと思います。一方でアジアの消費者市場に進出する、している日系企業には特に期待したいです。
業種セクター的にはリテール、食品、ゲーム・コンテンツ、化粧品/トイレタリ、外食、あたりに注目です。

実際にアジアに直接進出し成功している企業、や
資源・原材料安がプラスに働く企業、
或いは
国内消費系ではナゴヤ的「お値打ち」ニュアンス(低価格と安心)のある企業 
に 海外の投資家と国内のデイトレ個人を中心に評価が集まると思います。

日本企業が主体となるM&Aは、08年活発だった日本企業による海外企業の買収(凡そ7兆4000億円は過去最高)が強く安定した円を背景にさらに進行し、国境を越えたクロスボーダーM&Aがますます決まっていくことを期待したいです。

もちろん国内も 売上高逓減や株価の低迷に危機感を強めて、国内の同業他社との再編(シェア上位企業による下位企業の買収)を模索する流れも更に続くとは思いますけど、、、、これは結局、海外の消費市場での成長に眼を向けない限りは、少子高齢の進行と共に緩慢に壊死していく日本内需とともに息絶えていくのを待つのみだと思っています。
そのあたりは、今年もしつこく指摘していきます。

あっ、これは、加藤個人による極めてポジティブな希望的観測です。
昨年同様、投資は自己責任でお願いしますよ!。
それにしても・・・塩漬けとはなかなか良い喩えだとは思いますけど、残念ながら味が濃くならない会社も多いな、と。    とほほ。