国家の実現力

2020年4月18日

先週は上海に出張してきました。わずか60時間の滞在でしたが。

ここには東京と同じように2つ空港があるんです。
虹橋っていうのが昔からあって、今は国内線中心。もうひとつが浦東という国際線空港。虹橋は上海中心部から程近くて、浦東はけっこう遠いところにある。やっぱりそうなりますよね。

さて、違うのはここから。

浦東の空港から、33kmはなれた市内中心部に出るための高速鉄道に乗れるんですが、この電車がなんとリニア・モーターカー。うーんSF。

この2003年から動いている磁浮列車は、空港と上海市内の地下鉄 竜陽路駅(地下鉄2号線接続)までの33キロをわずか7分20 秒で結んでいます。チケットは往復で80元(1190円)。
市内にタクシーで行くとなると片道で200元&1時間はかかることを考えると、かなりお奨め&超便利です。
最高時速は431キロ。あっという間に最高速度に達します。

すれ違わなかったり(反対側と1秒程度でぶぅん!てすれ違う)、線路が完全にまっすぐだったりしたら、もっと速くできるんだとは思いますが、それにしても凄い変化の実現力だと思います。

磁浮もそうですが、猛烈に増えている地下鉄線や超高層ビルなど、
上海の目覚しい猛烈な変化をみていると、行政側だけじゃなくて、街全体、人々一人ひとりが変わっていくことを許容しているていうか、変化を望んでいるが故に変化が加速している感じを凄く受けます。

この地で2010年に予定されている上海万国博覧会もそろそろ話題になってきているんですけど、この開催予定地ってなんと1万8000世帯以上を立ち退きさせたそうなんですね。強烈でしょ。

計画が決まりましたとなれば実現同然の中国とヘタすりゃ1軒の立ち退きに何十年も裁判で争う日本では、スピードが違うのは当たり前すなぁ。

そういえば日本にもあるんですよね、リニア・モーターカー。金丸さんの故郷に実験線。
ネットで調べてみると、1962年から研究が開始された・・・。
て おぉーい、1962年ですか。

3千年の悠久さえ感じる壮大な実験だなぁ。
加藤が生きている間に実験終ってるかな。小市民にはすでに目的すら分からなくなってるあたりに悶絶。