参画先のトピック日記的な覚書き

ビットバンクと僕。12年半の記録(後篇)

あのFTX事件の直後、2022年11月12日に、僕はfacebookにこんな投稿をしています。よほど怒っていたんだな、と。

「日本の暗号資産交換業の顧客資産の分別管理(毎日管理確認)は日本が世界一厳しく運用されています。

・顧客資産の流用の禁止。
・顧客保有の預かり現金は信託銀行に入れる。
・ホットウォレットにある暗号資産と、同じ種類で同額の自己資産を持つ。
・自己資本規制比率の順守。」

FTXの破綻は、暗号資産業界全体への信頼を大きく揺るがしました。もともと冷え込んでいたマーケットに、さらに冷や水を浴びせる事件でした。

いっぽう、ビットバンク自身は淡々と、堅実な運用と保守、開発を積み重ね、顧客の信用を築いていきました。

翌2023年3月9日には、新たに3銘柄の取扱いを開始。合計27銘柄となり、「取扱銘柄数で国内No.1に」と発表しています。

この年は10月下旬になって、ようやくビットコインが500万円にタッチ。これまた長かったねぇ。

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2024年3月4日。「日経平均4万円超えの本日。いま983万円、といよいよ大台が見えてきました」

3月13日、ビットコインはドル建ての史上最高値を更新。BTCJPYは、その数日前にあっさり1,000万円を超えていました。

そして11月13日。

トランプ氏の大統領選勝利後の熱狂のさなか、1,400万円突破!史上最高値更新中!

と、ドジャースのハッシュタグを付けて吼えてますね。

この時期、山本由伸選手にビットバンクのCMにガンガン出演してもらっていたのです。

そして翌月。

12月11日、Bloombergが報じた「暗号資産ビットバンク社長、来年半ばのIPO目指す-上場なら国内初」という記事を目にしました。やがて必ず来る「オンチェーン金融」フェーズに向け、定まったのでしょう。満を持して。

 

この廣末さんによる「宣言」を境に、僕自身はfacebookだけでなく、Xでも、普段の会話でもぱたりとビットバンクのことを発信するのを止めました。

 

事がどう進んでいるのか、僕が何か知っていたわけではありません。
むしろ連絡そのものを控えるようにしました。
その日までは「知らぬが仏」「言わぬが花」です。ただ進捗を祈っていた、と言っていいかな。

2025年10月4日、BTCJPYは1,820万円!と、円建て史上最高値を更新。

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2026年3月24日13時、1月に入居した八重洲の新オフィスへようやく訪問。

そして廣末さん、野田直路さん(CTO)と面談。ここで初めて全容と経緯を確認しました。
納得至極。
宣言からおよそ15ヶ月、ほんとよくがんばった、と思う。

ミッドタウン八重洲の窓から観た絶景が目に焼き付いています。

 

 

その日、5月1日。

SBIホールディングスが、ビットバンクの株式取得に向けた意向表明書を提出し、資本業務提携に関する協議を開始したと発表しました。

6日後、「ビットバンク株式会社は本日5月7日で、登記設立12周年を迎えました。メンバー、お客様に感謝です。」

6月25日。SBIホールディングスがビットバンクの完全子会社化を決定し、株式譲渡契約などの締結を発表。ほっとしました。

7月14日。WebXアフターイベント bitbank Connectに参加しました。そして発表後初めて、役員ひとりひとりとの握手。おつかれさまです。

 

 

今月10月1日、ビットバンクはSBIグループの完全子会社となりました。

 

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僕はこの40年で80社超の会社に参画してきましたが、ビットバンク株式会社は起業家としても、エンジェルとしても、大きなEXITとなりました。これを超えることは恐らくもうないだろうと思っています(真顔)。だからこそ、このタイミングにて12年半の軌跡を残すことにしたのです。

「宣言」からSBIグループ入りへ。
あれから何が起こったのか、何を大切に、優先したのか。CFO加藤正晃さんがNStock にて、それがとてもよくわかるインタビューにこたえています。

「なぜSBIグループへ? 約150名分の社員のストックオプションはどうなった? M&Aの裏側をビットバンクCFOに直撃」

ぜひ読んでいただきたい。
ビットバンクでは、創業して間もないころから、廣末さんの「みんなの目線を揃えたい」という思いによって、ストックオプション(SO)を導入していました。

創業初期から移ってもらった日広OBも含め、直近の入社者を除くほぼ全社員にSOが付与されています。そして、ここが大切なところなのですが、ビットバンクのSOは、IPOだけでなくM&Aでも権利行使できるように設計されていました。

今回、約150名の社員がSOを行使しました。

創業時からリスクを取って参画した人たちも、会社が成長してから加わった人たちも、それぞれの貢献に応じて報われる。経営陣が大切にしてきた考え方が、12年の歳月を経て、ひとつの結果になったのです。元取締役として、元1株主として「会社にとって大きなひと区切り」をみんなで喜び合えて本当によかったです。

 

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最後にひとつ創業時の小ネタをシェアしておきます。設立時はビットチェックだった会社名がなぜ4か月で変更となったのか。それはグローバルを目指す前提なのに、英語でbitcheckと書くと、ある5文字が出ちゃうことにアレ?と気づいたからです。

 

そう、bitbankは日本から世界を目指す会社。
いよいよ第2ステージですね。応援を続けます。