世界一周34日目（6月13日）｜ストライキで表出らまへんダッカな！

2011年6月27日

6月12日になろうとしている夜、僕らは次なる目的地バングラデシュ首都ダッカに向かうべく、バンコクのスワンナプーム空港に入りました。

フライトまで1時間ちょっと待機するPriority Passのラウンジで、いつものようにパソコンを開くと…　ダッカでアポを貰っていた在住邦人の入間野くんから、
｢【至急】【重要】バングラデシュでの政治暴動の件｣　というタイトルのfacebookメールが届いていました。

｢よくないニュースを聞きました。
明日、明後日の２日間、ハルタル（野党主導の暴動）が行われるとのことです。先週もハルタルがおきていました。２週連続でしかも２日間に渡るのは異例のことですので、注意が必要と思われます。

ハルタルの間は、外出しないが原則でして、公官庁、会社、学校も全て休みになります。飛行機は飛ぶと思われますが、公共交通全般もマヒすると思います。

そこで、私どものオフィスへご訪問の件ですが、オフィスも当然閉まっているため、キャンセルとさせて下さい。

それから懸念事項として、
①基本的に外出は控えるべきです。そのうえで、もし外出される場合、足の確保、すでに取られていてもアポイントの再確認。
ハルタルが行われる場合、バングラデシュ人であれば当然のように予定はキャンセルとなります。
②１３日はダッカ外ですか？足の確保の確認が必要です。飛行機以外の公共交通は止まる可能性があります。

取り急ぎ、入間野｣

えぇなにそれハルタル？。政治暴動！。…きいてないよ、そんなの。

とり急ぎ、在バングラデシュの日本大使館のホームページをみると、あら6月9日付でこんな｢邦人安全情報（６月１２日・１３日のハルタルへの注意喚起）｣って書いてるし。

ナイジェリアに続き、また暴動ですか。世界はまだまだ全然平和じゃないね、なんて。

さておき、うーむダッカ行くか、行かないか、判断するなら30分以内です。
隣で鯉ちゃんはぐーぐー寝ています。

急いで、ハルタルを検索してみました。　
あったあった。うわ・・・　

でも、マザーハウスさんの工場見学あるしな（現地確認したら、見学を予定の12日は通常通営業するという返答）、M イクバルさんのアポもあるし、、行くか。

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12日午前3時。ダッカ空港はごった返していました。やはり、なんとなくものものしい。大きくクリケットのワールドカップが開催されるという看板が出ています。

ホテルに入って、いま一度ハルタル｜Hartalについてネットで調査すると

どうやらハルタルには
・　賃上げを巡る業界ストライキ
（国内最大産業である縫製品製造業輸出業協会主導のものが多いよう）

・　野党バングラデシュ民族主義党（BNP）が主導する反政府抗議行動デモ
の2種類があるようです。この6月12日13日のは、後者の反政府デモ。

バングラデシュではアパレル産業がいちばんの中心産業です。繊維縫製系もレザー皮革加工も比肩しています。
で実際、前者の最低賃金の引きあげが去年11月のハルタルを経て、最低賃金が3000タカ（1タカ1円内外）へと増額になったそうです。そのストライキって…効果あるんですね。

後日、ハルタルについて、バングラデシュの人々のお話をうかがうと｢政治が汚職にまみれ腐敗している｣、というコメントが多かったのです。
海外からきたODA援助を、政府官僚や政治家私腹をかなりポケットに入れてるということのようで。
｢ハルタルは仕事も出来ないし、表にも出れなくて、決して良いことだとは思わないけど、ハルタル自体は応援しているし、はやく政治が好転することを期待している｣　、と。
なるほどですね。

ま、とはいえ僕らは12日も13日も、キホン的に、オモテに出られなくなりました。
世界最大の人口密度の国、世界最貧国、というバングラデシュ。人口1.5億人。
いま30～35％以上もの労働人口が失業しているそうです。ヘビーです。はやく政治がよくなってほしいものです。

考えながら調べてたら…朝になっていました。

ブッフェでマンゴー食べます。旨い。