さなさん、上場おめでとうございます。

2021年9月20日

昨日9月27日、加藤のあきんど人生の最初のそして永遠の師匠である真田哲弥さんの経営するKLab株式会社が設立10年目にして、見事東証マザースに上場しました。
初値は3,970円。公募価格 1,700円の2.3倍、時価総額200億円超です。

私事ながら、とても感慨深いです。

いろいろありました。そして、僕の知らないこともいろいろあったと思います。

さなさん、ほんとうにおめでとうございます。

僕が、真田さんの弟子になり、運転免許合宿斡旋事業のマイライセンスに参加したのは19歳、大学一年の秋でした。

僕はまさか、その後東京でダイヤルキューネットワークをはじめたり、それが潰れたり、また会社を作ったり、失敗したりするなんてことは考えていませんでした。まっすぐに歩いていても横道を歩いていても、前に進めばいろんなことがあるものです。
、、、でも、あの、はじめの日々がなければ、その後の人生の軌道はまったく違うものになっていたのだろうな、と。

僕はこの3月からSkype英会話のラングリッチに経営陣の一員として参加していますが、メンバーと、英会話の短期留学事業の議論をするにあたって、

僕自身がまずどんなもんかを体で知るために、他社さんの運営されている短期留学に、今年3月下旬一週間参加してみました。

そして意外なことに僕が英会話の短期留学で感じたいろんな事柄って、25年前に得た運転免許合宿や当時の経営陣がほぼ合同生活していた当時の事務所での生活と、かなり近似しているなぁ、と感じました。

そして四半世紀越しのデジャブやシンクロを愉しむほどに、、あのころの自分の記憶や、いま体感している相関性を記録しておこうという思いが強くなりました。
先般から、駄ブログにて書き始めている回顧録ふうの読みもの『風の匂いのするほうへ』が それにあたるわけです。

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それにしても、さなさんの凄いのは、自分の立ち位置をかえていないところ。

マイライセンスを始めた頃の自身のことを『あのバカにやらせてみよう』の著者の岡本呻也さんとの取材やりとりの中で、こういう説明をされてるようです。

『真田は後の不遇時代に『コンピュータ帝国の興亡』(ロバート・X・クリンジー著、アスキー刊)という本に出会う。この本の中に、「企業の成長段階に応じてトップは3種類に分かれる」という分析があった。

 第1段階は「コマンドー」である。コマンドーは落下傘で音もなく忍び寄って鋭利なナイフで敵の咽をかき切り侵入路を切り拓く。第2段階は正規軍で、隊列を整え命令一下、圧倒的物量で敵を制圧してしまう。大きな斧で相手をなぎ倒してしまうのだ。こうした正規軍のトップは技術的知識を持った将軍でなければならない。第3段階として官僚がやってきて軍政を敷く。そうなってくるとコマンドーは居場所がなくなるので、次の戦地を求めて放浪の旅に出るというのである。

ごく稀に、企業の成長に合わせてコマンド→将軍→官僚と変質していく優れた経営者がいる。ビル・ゲイツは明らかにその一人だが、最近将軍の方向に先祖返りしつつある。たいていの場合アメリカでは官僚は社外から引っ張ってくるようだ。

 若さと元気に溢れていた真田はコマンドーだったのだが、運転免許ビジネスを続けるためには将軍の存在が必要だと思い、高校時代の友人だった西山浩之に応援を頼んだ。』
(原文ママ ※)

…これ、まったく、その通りなんですよね   (笑)。

この本が出版された(2000年10月)のは、後にさなさんが取締役副社長として上場に導いた株式会社サイバードが上場(2000年12月)する直前だったのですが、まさに、このサイバードこそ「専業の公式コンテンツプロバイダ企業初のIPO」を果たした、黎明期のiモードコンテンツ業界を開拓したコマンドーだったのです。

そして、このたび上場承認が出たKLabは、我が国における「ソーシャルゲーム企業初のIPO」と言っていいでしょう。さすが確信犯のコマンドーです。

なんど商売の内容が変わっても、記憶が示唆してくれる生きるパターンっていうか、三つ子の魂はかわらない、んだな、と。

さなさん!引き続き、これからも日本の、世界の新しい産業創造を牽引していっていただきたい、と願っています。よろしくお願いいたします。