ブログはじめて1000日|今こそ新たな維新実現への契機。

2020年5月14日

 このブログを書きはじめて、から二年と数ヶ月…2011年4月2日でちょうど1000日目を迎えます。
まぁ~飽き性の小生がよくもこんなに続いたものです。とにかく偏にお読みいただいている読者の皆様のおかげとしか言いようがありません。

日々、如何にして『日本を外から揺さぶり刺激を与える』ことができるか、考え動きながら、生きております。このブログもtwitterも、そのための手段です。

そんな小生に対し、有難いことに あの世界のクオリティマガジンであるGQから日本版ウェブサイトのリニューアルにあわせはじまったブログコーナーへ、レギュラーブロガーとしての執筆依頼が来ました。
うへぇ~有り難や。なんという光栄さ。なんか地道にブログやってきたのが、認めていただけたような気がして嬉しいです。

今回のエントリは、そのGQのために書き下ろした第一回寄稿の編集版ですが、逆に今後のGQブログでは、当面はこれまでの1000日間で書いてきた様々なテーマのブログを、内容をアップデート編集して紹介していこう!と考えています。

ですので、このブログ「Asian視座で未来予想」と新たに始めたGQブログ「as Asian perspective」の内容は、今後はしばらく同一内容も載せず、やっていきます。宜しければぜひどちらもご覧いただければ幸いです。

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フィリピンに英語を勉強するために留学に来ている韓国の学生さんが凄い量いるよ!とけっこうみんな言うので、真偽のほどを確かめがてら、もっと英語で喋るのに慣れようと、セブの英会話学校に先週(3/20-25)行ってきました。(とはいえ、僕は学校にはたった5日の滞在で、体験入学程度なんですが)

一日英会話漬け。ヤル気漲るKorean Studentsに囲まれて授業うけながら、、日本と英語習熟先進国である韓国との、この差はなんなんだろ、と…考えることしきり。

いや英語だけではありません。いまや世界に大きく存在感を示している『韓国』。

…ターニングポイントは、アジア通貨危機 でしょう。
1997~98年…タイバーツに続きウォンが大暴落し、国家財政破綻寸前まで追い込まれ、遂にはIMF国際通貨基金による支援が行われてから、13年経ったわけですが、韓国の躍進の契機については、多くの方々もまたそう指摘しています。
以来、韓国はまさに不死鳥の如く、急成長するアジアのど真ん中にて奇跡の急成長を続けています。

LGやSAMSUNG、韓流ドラマの放送、そしてKPOPアイドルたちの歌声はここフィリピンはもとより、タイ、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、そしてシンガポール… 東南アジアどこを廻っていても、とにかく眼に耳に入ってきます。(中国への芸能文化輸出国である台湾ですら、いまや芸能雑誌の半分以上が韓流スターの記事になっている状況です。)

参考
◆ 韓国のブランド・ものづくり戦略に刮目せよ
◆元サムスン電子常務・吉川良三氏 「日本がものづくりで韓国に負ける理由」

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しかし、それより何より変わったのは、国民の意識ではないでしょうか。

あの時、破綻寸前にまで追い込まれた韓国は、政府や産業界だけでなく、国民一人ひとり、まさに毛細血管レベルまで、自国だけの経済が如何に小さく弱い存在であるかと悟り、如何にグローバルな視座を持つことが重要か、と考えたのでしょう。

その結果、、、僕がシンガポールでよく耳にするのは、韓国の親の子どもにかける尋常でない教育熱です。お金持ちの親はシンガポールに、中流家庭はマレーシアに、一般的水準以下の家庭はフィリピンに、子供を(そして母親を)送り、英語を中国語を学ばせる、という、この風潮。 父親が単身にて韓国に残り、遠く離れる嫁・子どもに仕送りしている家庭は少なくありません。

自分たちの持つ通貨の価値が1/3にまで落ち込んだアジア通貨危機、
その後の、まさに鬼気迫る、とも言えるグローバル対応の教育熱、
そして、、韓国企業の世界的な大躍進、、

そうです。韓国のこれらの事象は実に必然的な連続だったのではないか、と僕も思うのです。

いま日本は、地球の摂理が引き起こした東日本大震災という大破壊に対峙し、未曾有の危機を迎えています。

破壊から創造を。
世界と正面から向き合う隣国に学び、今こそ我が国日本にとって、行財政改革、地方分権、社会保障制度やインフラの再構築、少子高齢化対策、新産業ベンチャー育成、、そして日本人の海外直接進出、、、等を一気に進めることができる、新たな維新実現への契機ではないか、と強く感じるのです。

そんな新世紀のリーダーに向けて、これからもブログを通じて発信していく所存です。
1000日間、有難うございます。引き続きよろしくお願いいたします。