アジアの訪日客が体験したい時間は?

2020年4月18日

事前情報は治安系のネガ情報ばかりだったジャカルタも、行ってみると、見るもの触るもの並べて、消費者市場の成長への高い可能性を力強く感じられました。

欧米のブランドビジネスは一通りあるだけでなく、CHANELもZALAもNIKEもOMEGAも旗艦店は青山並み、あるいはそれ以上の規模と品揃えでした。
流行りのCOLD STONEもCROCSもきちんと真面目に出店しています。内外価格差も(人件費と家賃が直接ミートする喫茶等の飲食業態以外は)ほとんどありません。

そのなかでもいちばん加藤の眼を惹いたのが、ショッピングセンターの催事コーナーに出店している海外旅行代理店の特設カウンターでした。

当たり前なんですけど、あんまり値段変わらないんですよ。日本からジャカルタ行くのと、ジャカルタから日本行くのって。(宿と交通手段だけで日本円で17万円~とか)
最近はとりわけ中国や韓国では訪日旅行は人気なんですけど、インドネシアも同様でした。

そのカウンターがまぁすごい熱気。
お客さんもわーっと取り囲んで集っています。しかも同じショッピングセンター(テナントは100店舗ほど)の中に異なる代理店カウンターが3つも出ているんです。旅行者コスト世界1&2位のモスクワやロンドンにも行きます。

私が知っているジャカルタ(インドネシア首都)の平均年収、購買平価、可処分所得からはすこし受け容れがたい、のですが、そこはアジア、そういった指標では説明しきれないんですね。

かつては一握りしかいなかったハイエンド層が猛烈な勢いで下層へと幅を拡げていっており、新たな中上流層が消費全体を牽引してるのがとても見て取れました。楽しくなっちゃいました。

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今年1月、シンガポールとマレーシアの取引先の方が、生まれてはじめて訪日旅行にくるということで、丸一日観光に帯同させてもらうことになりました。

それまでの日程でスノーボードや秋葉原には既に行っていた彼らに選んだのは『はとバス』!。

ホームページにてバスの中で英語でガイダンスをしていただけるコースから、見繕おうと思ったら、なんと訪日外国人向けのデイタイム・コースってひとつ【Dynamic Tokyo】しかありませんでした。がーん。ひとつだけですか。まじで?。仕方がないのでそれになりました。

コースは、東京タワーで東京俯瞰 →八芳園で盆栽干渉・日本茶のお手前体験 →椿山荘
で石板の上で焼く和風バーベキュー昼食、広大な日本庭園も散策 →皇居で二重橋見学 →隅田川をフェリーで遊覧 →浅草寺・仲見世、 と考えられたコースで楽しかったです。勉強になるし。

その後の6月に新しく増えたコースもそうなんですが、いまのところ日本の観光コースって加藤のような一般人にはすこし馴染みが薄いことを『日本の文化』として見せるもののようなんですね。

でもなんとなく、日本では既に当たり前だけど 訪日旅行者にとっては楽しい(新しい 珍しい)ところにお連れしたほうが面白がってもらえるのではないか!?、とも思いました。
え? 例えば・・  ですか。   ええと

マリスタでロッテファンの応援を観る とか、

竹下通りのダイソーで百均買い放題 とか、

代々木公園でのんびり自転車借りて漕ぐ とか

築地場外で光り物とトロつまむ とか

江戸川競艇の特別観覧席でギャンブル楽しむ とか

ROUND1でムーンライトストライク とか

フェスタ飯倉でコスプレカラオケ大会 とか

・・・ただ自分が楽しいことの列記になってしまってしまいました。

さておきジャカルタからだけではなく、中国からロシアからインドから、これまで以上にわんさか訪日旅行者がお越しなるわけなので【エキゾチックなニッポン】以外にも、皆さんが(新しく作るというよりも、元々存在する)楽しめる時間をマルチリンガル対応にしておくべきではないかしらん、と思っています。